パイロセップ®(水不溶性担体にスペーサーを介してヒスチジンを結合させたアフィニティー吸着体で、
エンドトキシンを特異的に吸着する)を充てんしたキャピラリーカラムに、試料中のエンドトキシンを吸着させます。
試料を洗い流した後、吸着したエンドトキシンをライセート試薬と反応させて、試料中のエンドトキシンの定量を行います。
測定はトキシノメーター® で行います。

 (1)LAL ESシングル試薬:カブトガニ血球抽出物の凍結乾燥品20バイアル(0.3mL用)
 (2)パイロセップ®懸濁液(リン酸緩衝液に懸濁) 20バイアル(0.77mL)
 (3)LAL溶解液 2バイアル(7mL)
 (4)洗浄液 4バイアル(11mL)
 (5)検体希釈用緩衝液 4バイアル(10mL)
 (6)キャピラリー(シリコンチューブ付き)20本 
※本品には、注射器、3方コック、専用アダプターは入っておりません。
 別途、ご購入ください。


A.透析液中エンドトキシン測定への応用
市販の腹膜透析液ダイアニールPD4(バクスター社)、人工腎臓用補液サブラッドA及びB(扶桑薬品)各5.0mLにUSP標準エンドトキシンを添加した後、0.1M酢酸でpHを5付近に調製して検体としました。これらのエンドトキシン濃度をパイロセップ®法で測定し、添加エンドトキシンの回収率を求めました。
パイロセップ®法を使用することにより、透析液中のエンドトキシンが0.1EU/Lから検出可能となりました。

B.脂溶性ビタミン中のエンドトキシン測定の応用
脂溶性ビタミンであるビタミンD、E、Kをエタノールで溶解し、USP標準エンドトキシンを添加した後、
パイロセップ®法でエンドトキシン濃度を測定、添加したエンドトキシンの回収率を求めました。
パイロセップ®法を用いることにより、これまでリムルス試薬では測定不可能だった
脂溶性ビタミン中のエンドトキシンが測定可能となりました。

エタノール、シリコンオイル、大豆油、オリーブ油、ステアリン酸、卵黄レシチン、オイルアジュバンドのワクチン、アルブミン製剤、凝固因子製剤(第8因子)、インターフェロン製剤、アンチスロンビンIII製剤、免疫グロブリン製剤、その他、エタノールに溶解できる試料は測定可能。
| シングルテスト | |||
|---|---|---|---|
| コードNo. | 品名 | 内容量 | 希望納入価格(円) | 
| 299-54501 | リルムスPS シングルテスト ワコー | 20回用 | 123,000 |