日本生殖医学会 ランチョンセミナー『乳酸軽減胚培養液を用いた胚培養成績と臨床成績の検討』発表資料ダウンロード、動画視聴申し込みフォーム
日本生殖医学会 ランチョンセミナー『乳酸軽減胚培養液を用いた胚培養成績と臨床成績の検討』
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第66回日本生殖医学会学術講演会・総会にてランチョンセミナーを行い、小塙医院 小塙先生に初期胚・後期胚に分けた代謝メカニズム、他社媒精培地と当社の胚培養液「CSCM-NX」を媒精培地として使用した場合の検討についてご発表いただきました。
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セミナー概要
- 演題:『乳酸軽減胚培養液を用いた胚培養成績と臨床成績の検討』
- 演者:小塙医院 医師・理事 小塙 理人先生
- 座長:IVFなんばクリニック 院長 中岡 義晴先生
- 概要:乳酸軽減胚培養液「Continuous Single Culture-NX(CSCM-NX)」を媒精、胚培養で用いた場合の培養/臨床成績を発表しております。
目的
胚培養液中の乳酸濃度を減少させると受精卵、胚盤胞でピルビン酸の利用量が増加すること、受精卵と卵子の代謝メカニズムが似ていることは既知だが、培地中の乳酸濃度とピルビン酸利用を卵子で試験した論文はない。本研究では、乳酸軽減培地であるCSCM-NXを前培養、媒精から使用した場合の培養成績を検討する。
結果
本研究では、CSCM-NX群において有意に3PN率が下がり、完全胚盤胞率、拡張胚盤胞率が上がった。また38歳以下では良好胚盤胞率の有意な上昇も見られた。
結論
前培養、媒精からCSCM-NXを使用することで、卵子のピルビン酸利用率が上昇し、受精に必要十分なATPの産生が期待できる。また効率の良いエネルギー代謝を実現し、良好な胚発生が見込める。
試験方法
媒精培地
培養液
他社メディウム群
他社受精用メディウム
2PNを確認
CSCM-NX
CSCM-NX群
CSCM-NX
2PNを確認
CSCM-NX
患者背景
項目 | 2020年 他社受精用メディウム |
2021年 CSCM-NX |
p値 |
---|---|---|---|
年齢(歳) | 36±5 | 36±5 | 0.93 |
BMI(kg/m²) | 23±4 | 23±5 | 0.83 |
AMH(ng/ml) | 3.93±3.17 | 3.64±3.29 | 0.48 |
COS開始時の卵胞数(個) | 10±6 | 9±5 | 0.96 |
COS日数 | 13±2 | 13±2 | 0.43 |
Dose r-FSH+hMG(IU) | 3079±969 | 2992±896 | 0.70 |
E₂(pg/ml) | 33.7±17.1 | 36.8±19.1 | 0.21 |
LH(mIU/ml) | 6.5±3.2 | 6.3±3.1 | 0.78 |
FSH(mIU/ml) | 7.4±2.5 | 7.6±3.5 | 0.78 |