コンティニュアス シングルカルチャー
基本培地
カタログ番号90164
コンティニュアス シングルカルチャー
Continuous Single Culture™ 60 ml
媒精からday5/6までの配偶子及び胚の胚培養
シングルステップ培地
良い培養環境のために
Continuous Single Cultureは胚発生に最適な環境を提供します。
- 胚へのストレスを最小限に抑えます
- ディッシュ交換不要
- pHの変動を抑制
- 培地交換による 培養環境の変化を抑制
- 消耗品の消費量を節約します
- 培地使用量の低減(培地交換不要)
- 平衡化作業時間とディッシュ使用量が減少
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- 使用目的
- 配偶子や胚の処理及び媒精からday5/6までの胚培養。
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- 品質確認試験
- ロットごとにpH, Osmolality, Endotoxin, Mouse Embryo Test, Human Sperm Survival Assay (HSSA)及び無菌性が試験される。
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- 緩衝能
- Sodium Bicarbonate(炭酸水素ナトリウム)の緩衝能を利用しており、CO2インキュベーター内での使用に適す。
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- 使用方法
- 媒精や培養では適当量のタンパク質サプリメントを添加する。
調製法事例
ヒト血清アルブミン溶液(HSA、濃度100 mg/ml、カタログ番号9988)を使用する場合は、5 mg/mlになるよう培地に添加する。
〈9.5 mlのコンティニュアスシングルカルチャーに0.5 mlのHSAを添加する。〉
SSS代替血清(含有するHSA濃度50 mg/ml、カタログ番号99193)を使用する場合は、10%(v/v)になるよう培地に添加する。
〈9 mlのコンティニュアスシングルカルチャーに1 mlのSSSを添加する。〉
平衡化
タンパク質サプリメントを添加したコンティニュアスシングルカルチャーを使用前にCO2インキュベーター内で37℃に加温し、至適pHになるよう平衡化する。一晩加温することが望ましい。
コンティニュアスシングルカルチャーでの培養事例
(媒精)
採卵前日にオイルでカバーし、タンパク質サプリメントを添加したコンティニュアスシングルカルチャーを供した採卵用ディッシュおよび媒精用ディッシュを作製し、5-6%CO2、37℃で一晩平衡化する。
採卵後、直ちに卵子を採卵用ディッシュに移し、必要に応じてCO2インキュベーターで前培養する。
● C-IVF
1. 1-3個卵子を含むマイクロドロップあたり、50,000-100,000精子を、無菌的に供する。
2. 正常受精のため16-20時間、CO2インキュベーターで培養する。
● ICSI
1. 裸化後1時間以内に(採卵後4時間以上経過していない)、CO2インキュベーターから卵子を取り出し、各施設のプロトコールに従ってICSIを実施する。
2. ICSI後直ちに、事前に平衡化した媒精ディッシュの新しいドロップにICSIした1-3個の卵子を置く。正常受精のため16-20時間、CO2インキュベーターで培養する。
(胚培養)
媒精日(受精確認の前日)にオイルでカバーし、タンパク質サプリメントを添加したコンティニュアスシングルカルチャーを供した胚培養用ディッシュを作製し、5-6%CO2、37℃で一晩平衡化する。
1.継続培養する場合
正常受精(2前核および2極体)が確認された後、事前に準備した平衡化コンティニュアスシングルカルチャーに2PN接偶子を移し、目的とする胚の発生段階(day5/6)まで培地交換せずに継続培養する。
2. 培地交換する場合
受精が確認された胚をday3を超えて培養する場合は、48時間毎に培地交換する。
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- 保存温度
- 2~8℃
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- 有効期間
- 製造後90日
※開封後の有効期限
使用上の注意に従い、適正温度で保管すれば、開封後8週間まで使用可能である。但し、その期限が、ラベル記載の有効期限より長い場合は、ラベル記載の有効期限までとする。
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- 使用上の注意
- 培養液中に異物や濁りがみられた場合及び培養液が淡いオレンジ色でない場合には使用しないこと。 培養液の汚染を防ぐため無菌操作で取り扱い、余剰分は廃棄すること。 Gentamicinに対するアナフィラキシーを引き起こす可能性のある場合は使用しないこと。 注射用に使用しないこと。 凍結させたり39℃以上にしないこと。
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- 参照文献
- Biggers JD and Racowsky C ; The development of fertilized human ova to the blastocyst stage in KSOMAA medium: is a two-step protocol necessary? RBMOnline, 5: 133-140, 2002
Pool TB ; Recent advances in the production of viable human embryos in vitro. RBMOnline, 4: 294-302, 2002.
Biggers JD ; Thoughts on embryo culture conditions. RBMOnline, 4 (suppl.1): 30-38, 2001
Lane M, Hooper K and Gardner DK ; Effect of essential amino acids on mouse embryo viability and ammonium production. J Asst Reprod Genet, 18: 519-525, 2001
Biggers JD and McGinnis LK ; Evidence that glucose is not always an inhibitor of mouse preimplantation development in vitro. Hum Reprod, 16: 153-163, 2001
Devreker F, Van den Bergh M, Biramane J, Winston RML Englert Y and Hardy K ; Effects of taurine on human embryo development in vitro. Hum Reprod, 14: 2350-2356, 1999
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