アマノリパーゼ、D-アミノアシラーゼ
特長
- 水系、有機溶媒で反応が可能
 - 常温・常圧の温和な条件下で反応が進行
 - 固定化することで繰り返し反応が可能
 - 化学触媒等を必要としないため安価、かつ、廃棄物が軽減
 
基本反応
加水分解反応

合成反応

リパーゼ
特長
リパーゼにより触媒される不斉反応は、ラセミ体原料の光学分割に利用することが可能です。
- トリグリセリドをグリセリンと脂肪酸に加水分解
 - トリグリセリドのエステル交換反応を触媒
 - 種々のエステルの立体特異的加水分解あるいはエステル交換反応を触媒
 
反応例
リパーゼ AK アマノ (Source: Pseudomonas fluorescens)の反応例1)

リパーゼPS IMアマノ, けいそう土固定化 (Source: Burkholderia cepacia)の反応例2)
けいそう土を担体としたリパーゼPSアマノSDを固定化した酵素です。固定化されていない粉末を用いる場合、有機溶媒中のエステル化等の反応性にばらつきが生じることがあります。これを解決するために、固定化酵素の使用が優れています3)。

アマノリパーゼの性質
リパーゼがトリグリセリドに作用し脂肪酸を遊離するときの各性質を示します3)。
| 品 名 | 形 態 | 油脂位値特異性 | 脂肪酸鎖長特異性 | 立体選択性報告例の数 | 
|---|---|---|---|---|
| Lipase AK Amano | 粉末 | 1,3>2 | 短中長鎖 | ☆☆☆☆ | 
| Lipase AYS Amano | 粉末 | 無し | 短中長鎖 | ☆☆☆ | 
| Lipase PS Amano SD | 粉末 | 1,3>2 | 短中長鎖 | ☆☆☆☆☆ | 
| Lipase PS IM Amano, Immobilized on Diatomaceous Earth | 固定化酵素 | 1,3>2 | 短中長鎖 | ☆☆☆☆☆ | 
D-アミノアシラーゼ
特長
- アミノ酸のアミド結合を加水分解
 - D-アミノ酸のみに特異的に反応し、L-アミノ酸には反応しないことから優れた立体選択性を示す
 
反応例
D-アミノアシラーゼ (Source: E.coli)の反応例4)
D-アミノアシラーゼは、D-アミノ酸にのみ特異的に反応し、L-アミノ酸には反応しないことから優れた立体選択性を示します。直鎖脂肪族アミノ酸だけではなく、芳香族アミノ酸にも作用します。

参考文献
- Zhimin, Q. and Renwei, L. : Advanced Materials Research, 560, 333 (2012).
 - Yu-Guo, Z. et al. : Tetrahedron: Asynmmetry, 23, 1517 (2012).
 - 佐藤 幸秀: 和光純薬時報 , 84, 3 (2016)(PDF/6.44MB)
 - 広瀬 芳彦 : 和光純薬時報 , 71, No.4 (2003)(PDF/4.72MB)
 
製品一覧
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リパーゼ
D-アミノアシラーゼ
Actividy・・・≧5.0 Munits/g 
※Munits/gのMはミリオンです。
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