T細胞依存性抗体産生試験 (TDAR) ELISAキット

T細胞依存性抗体産生試験 (TDAR: T-cell Dependent Antibody Response) は、既に抗体産生を誘導することが知られている抗原を投与し、一次抗原刺激によるIgM抗体の産生量および二次抗原刺激後のクラススイッチによるIgG抗体の産生量を測定する試験です。抗体産生を誘導する抗原としてはKeyhole Limpet Hemocyanin (KLH) や、ヒツジ赤血球 (SRBC) が使用されます。医薬品の免疫毒性試験に関するガイドラインICH-S8では、免疫毒性の標的が特定されていない場合にはTDARの実施が推奨されています¹⁾。

当社では、T細胞依存性抗体産生試験 (TDAR) に使用可能なELISAキットをラインアップしています。ラットおよびサルの抗KLH-IgMと抗KLH-IgGの抗体価を測定できます。

動物	ラット (CD(SD), メス, 8週齢)
KLH	Hemocyanin, Keyhole Limpet, Megathura crenulata, High Purity, Endotoxin-Free, Glycerol (Calbiochem, メーカーコード 374813)

投与スケジュール

抗KLH-IgM測定値

検体	測定値 (μg/mL)
	Day 0 (採血１) Preimmunization	Day 19 (採血２)	Day 33 (採血４)
1	<0.626	11.2	189
2	<0.626	57.1	145
3	<0.626	29.8	172
4	<0.626	14.5	111
希釈率	200倍	2,000倍	2,000倍

抗KLH-IgG測定値

検体	測定値 (μg/mL)
	Day 0 (採血１) Preimmunization	Day 28 (採血3)	Day 33 (採血４)
1	<0.235	276	428
2	<0.235	296	459
3	<0.235	268	364
4	<0.235	225	633
希釈率	500倍	50,000倍	50,000倍

1. 厚生省告示, 平成18年4月18日,　薬食審査発第0418001号(2006). (2025年4月16日閲覧)
   医薬品の免疫毒性試験に関するガイドラインについて