AGCテクノグラス EZSPHERE®SP/EZSPHERE®


EZSPHERE®SP/EZSPHERE®は細胞培養容器の培養⾯に微細な⽳ (ウェル) を加⼯し、表⾯にはタンパク低接着コートが施されております。
微細ウェルが隙間なく敷き詰められているため、播種された細胞はウェル内で均⼀なスフェロイドを形成します。
簡単に均⼀な⼤きさで、⼤量のスフェロイド形成が可能です。
特長
細胞ロスが少なくスフェロイド形成が可能
微細ウェルが培養⾯に隙間なく敷き詰められているため、ほぼ平坦な部分が存在しません。そのため、播種されたほとんどの細胞は微細ウェル内に落ち込み、均⼀なスフェロイドを形成します。
また、簡単に細胞播種・回収が可能です。


6 種類の微細ウェルサイズ展開
最適な微細ウェルサイズを選択、細胞播種数を調整することにより、スフェロイドサイズを調整することが可能です。


特注対応可能

レーザ照射により微細ウェルを形成しているため、ウェルサイズのカスタマイズや通常ラインアップ以外の培養器材への微細ウェル加⼯等の特注対応も可能です。
特注可能な一例
- フラスコ
- マイクロプレート
アプリケーションデータ
ヒトiPS細胞の胚様体形成 (データ提供:AGC 先端技術研究所)
細胞種
ヒト由来iPS細胞 (201B7)
AMEDの「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」の一環として行われました。
播種細胞数
| EZSPHERE®種類 | 1 wellプレートあたりの播種細胞数 |
|---|---|
| 4860-900 | 8.0 x 104 |

EZSPHERE®に播種されたヒトiPS細胞は、3時間後に中心に集合し、5時間後には立体的なスフェロイド (胚様体) の形成が観察された。
播種直後のヒトiPS細胞はほとんどが生細胞 (緑) でしたが、培養1日後ではスフェロイド (胚様体) を形成した細胞のみが生細胞 (緑) で、周りのシングルセルは死細胞 (赤) であることが観察されました。

(AGC株式会社先端技術研究所 提供)
EZSPHERE®96wellプレート (4860-900 / 4860-900SP) では、1プレートウェル中約100個のスフェロイドが作製できます。
1個のみのアッセイでは、スフェロイド個体の差異により影響が出る恐れがありますが、EZSPHERE®96wellプレートでは、1ウェルあたり、多数の同サイズのスフェロイドが形成できるため、より信頼度が高いアッセイ結果を得ることができると考えます。
細胞播種数の調整でスフェロイドサイズの調整が可能
EZSPHERE® 容器と細胞播種数の組み合わせにより、①直径 160 μm、②直径 240 μm、③直径 420 μm にピークを持つ、胚葉体 (EB) が得られました。⽬的サイズのEB を⼤量に調製できました。
φ35 mmディッシュ 4000-900使用
● 播種400 cells/微細ウェル
● 平均EBサイズ:157.2±29.4 (μm)

φ35 mmディッシュ 4000-900使用
● 播種2,000 cells/微細ウェル
● 平均EBサイズ:226.9±50.8 (μm)

φ35 mmディッシュ 4000-905使用
● 播種9,000 cells/微細ウェル
● 平均EBサイズ:381.3±115.7 (μm)

幹細胞技術資料はこちらからご確認いただけます。
抗がん剤感受性試験
EZSPHERE®マイクロプレートを用いて、大腸がん細胞 (DLD-1) および胃がん細胞 (MKN45) の抗がん剤 (5-Fluorouracil, 5FU) 感受性試験を3次元 (3D) スフェロイド培養と2次元 (2D) 単層培養で比較しました。
実験条件
- 細胞種:DLD-1、MKN45
- 培養プレート:EZSPHERE®96well (4860-900) と通常の組織培養用96well (3860-096)
- 播種細胞数:
- DLD-1:3D培養は2 x 10^5または1 x 10^5 cells/well、2D培養は1 x 10^4または5 x 10^3 cells/well
- MKN45:3D・2D共に1 x 10^5 cells/well
- 抗がん剤処理:播種翌日に培地の一部を吸引し、5FU含有培地を添加
- 評価時期:
- DLD-1:5日目 (5FU添加後4日目)
- MKN45:6日目 (5FU添加後5日目)
- 評価方法:ATP量測定 (CellTiter®-Glo 3D Cell Viability Assay) および顕微鏡観察 (Live/Dead染色含む)
観察
- DLD-1 (大腸がん細胞)
- EZSPHERE®での3D培養により、強固な結合を持つsolid spheroidが形成された。
- 5FU濃度が高まるにつれスフェロイドサイズが縮小し、300 μM以上ではスフェロイドが崩壊し死細胞が増加。
- 2D培養では5FU低濃度 (1 μM) から細胞数が著しく減少し、3D培養よりも感受性が高かった。
- MKN45 (胃がん細胞)
- EZSPHERE®での3D培養により、細胞間接着の弱いsoft spheroidが形成された。
- 低濃度の5FUからスフェロイドサイズが縮小し死細胞が増加。
- 2D培養においても同様に細胞数が徐々に減少。
結果
生細胞数の指標となるATP量を測定し、5FU 0μMのサンプルを100%としたときの割合をグラフに示した。結果、 solid spheroidを形成するDLD-1細胞では、2D培養と3D培養で5FUのIC50濃度が100倍程度異なる結果だったのに対し、soft spheroidを形成するMKN45細胞では、2D培養と3D培養での5FU感受性に違いは見られなかった。がん細胞スフェロイドのタイプにより、5FU感受性が顕著に異なる結果となった。

EZSPHERE®を用い、良好ながん細胞スフェロイド 薬剤感受性試験結果が得られた。
(細胞種により、また培養条件により、スフェロイド形成やAssayの状況は異なります)~3次元スフェロイド培養と2次元単層培養での比較 ~
がん細胞技術資料は こちらからご確認いただけます。
※クリックするとメーカーサイトに遷移します。メーカーサイトの内容は変更になる可能性があります。EZ-TRY (微細加工タイプ選定用マイクロプレート)
EZ-TRYは、1枚のプレートに901~905の各種微細ウェルを配置した製品です。6wellと24wellからご選択いただけます。培養条件ご検討の際に、お気軽にご使用いただけます。
6種類の微細ウェルをお試しいただけるサンプルを無料で提供いたします。
サンプル依頼フォームよりお申し込みください。
| メーカーコード | 種類 |
|---|---|
| TCI-4810-EZ-TRY-SP-N | 6ウェルプレート EZ-TRY |
| TCI-4820-EZ-TRY-SP | 24ウェルプレート EZ-TRY |

微細ウェルサイズと微細ウェル数はおおよその目安を表す概略値です。保証値ではありません。

トライアル販売
現在下記製品のトライアル販売を行っております。
詳しくはお問い合わせください。
| メーカーコード | 製品名 |
|---|---|
| TCI-4810-903SP-N | EZSPHERE® SP(スフェロイド形成培養用容器)マイクロプレート6well, Type903 |
| TCI-4810-904SP | EZSPHERE® SP(スフェロイド形成培養用容器)マイクロプレート6well, Type904 |
| TCI-4815-903SP | EZSPHERE® SP(スフェロイド形成培養用容器)マイクロプレート12well, Type903 |
| TCI-4810-EZ-TRY-SP-N | EZSPHERE® SP(スフェロイド形成培養用容器)マイクロプレート6well, EZ-TRY |
| TCI-4820-EZ-TRY-SP | EZSPHERE® SP(スフェロイド形成培養用容器)マイクロプレート24well, EZ-TRY |
技術資料
製品一覧
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EZSPHERE®SP、微細ウェルタイプ:900
EZSPHERE®SP、微細ウェルタイプ:902
EZSPHERE®SP、微細ウェルタイプ:903
EZSPHERE®SP、微細ウェルタイプ:904
EZSPHERE®SP、微細ウェルタイプ:905
EZSPHERE®、微細ウェルタイプ:900
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。

