ミックスモードクロマトグラフィー用セルファイン
ミックスモードクロマトグラフィー充填剤はイオン交換クロマトグラフィー充填剤や疎水相互作用クロマトグラフィー充填剤とは異なるユニークな選択性を持つことが知られています。
セルファイン™ MAX IB は、真球状の架橋セルロース粒子に一部ブチル基修飾したポリアリルアミンを付加したミックスモードクロマトグラフィー用充填剤です。一級アミノ基とブチル基のハイブリットリガンド構造により、イオン交換と疎水相互作用のミックスモードとしての機能を示します。この特徴的なリガンド構造により、塩濃度やバッファー種の影響を受けにくく優れた不純物除去性能を示すほか、血漿分画製剤にもユニークな選択性を示します。また、抗体医薬精製のポリシング工程の利用にも期待できます。
| 品名 | セルファイン™ MAX IB |
|---|---|
| リガンド | ポリアリルアミン ＊部分的にブチル基を修飾 |
| マトリックス | 真球状高架橋セルロース |
| 平均粒子径 | 90μm |
| 吸着量(mg/mL) (ウシ血清アルブミン) | 64 (低塩濃度条件)*1 59 (高塩濃度条件)*2 |
| 操作圧 | < 0.3MPa |
| 保存液 | 20％ EtOH |
＊1 50 mM Tris-HCL, pH 8.5,
＊2 50 mM Tris-HCL, pH 8.5 + 0.2 M NaCl
セルファイン™ MAX IB を用いた抗体医薬精製例
モノクローナル抗体をProtein A 担体で精製しウイルス不活化処理した後、pH 7 および6 mS/cm の電気伝導度に調整した試料をフロースルー精製し、不純物を評価しました。
| Elution Buffer from Protein A |
HCP (ng/mg mAb) |
Leak Protein A (ng/mg_mAb) |
Aggregate (%) |
HCD (pg/mg mAb) |
Recovery (%) |
|
| Loading solution | 60 mM Acetate Buffer(pH 3.5) | 72 | 3.0 | 1.7 | 10 | 100 |
| 22 | 2.1 | 1.9 | < 10 | 97 | ||
| Cellufine MAX Q-h | ||||||
| Polymer modified Agarose Q | 27 | 2.1 | 1.8 | 96 | ||
| Cellufine MAX IB | 3 | 0.0 | 1.0 | 95 |
HCP、溶出Protein A、抗体凝集体およびHCDの除去性能に優れる
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