N-メチル化触媒

N-メチルアミン骨格は、医薬品や農薬などの前駆体および中間体として多く見られる官能基の一つです。その構造は、生理活性作用を与えるために大きな役割を果たしています。N-メチルアミン化合物を合成する方法としてヨードメタンや硫酸ジメチルなどのメチル化剤を用いた反応が一般的ですが、過剰量の添加や副生成物が生成してしまうことがグリーンケミストリーの観点から課題に挙げられています。

当社では、還元的N-メチル化の連続フロー反応に有効な固定化触媒をラインアップしています。脂肪族および芳香族アミンのN-メチル化体が穏和な反応条件で得られます。

DMPSi-Pd/AC-CPの特長1)

  • 活性炭とりん酸カルシウムの複合担体にジメチルポリシラン修飾パラジウムを担持
  • ホルムアルデヒドと水素を用いた反応により、脂肪族および芳香族アミンの還元的N-メチル化が可能
  • 穏和な反応条件で反応できる高活性な触媒
  • 固定化触媒のためフロー合成反応への利用が可能

DMPSi-Pd/AC-CPのアプリケーション1)

第2級アミンのN-メチル化反応

フロー反応

フロー反応

バッチ反応

バッチ反応

第1級アミンのN-モノメチル化反応

第1級アミンのN-モノメチル化反応

注)特許第7096576号のニトロ基の還元用途につきましては、弊社にて許諾を受けておりません。この用途でお使いいただく場合は、お客様自身で東京大学にご連絡をお願いいたします。

参考文献

  1. Saito, Y., Senzaki, T., Nishizawa, K. and Kobayashi, S.: Green Chem., 25, 7524(2023).

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。