抗CD133抗体

CD133はProminin-1またはAC133としても知られるプロミニンファミリー (prominin family) に属するタンパク質で、造血幹細胞の細胞表面マーカーとして同定されました。固形がん由来のがん幹細胞 (CSC: Cancer Stem Cell) のマーカーとして知られています。したがってヒトおよびマウスの幅広い組織や腫瘍からがん幹細胞を分離するためのマーカーとして利用されてきました。
当社では免疫組織染色やフローサイトメトリー、ウエスタンブロッティングに使用できるヒトCD133に対するマウスモノクローナル抗体を販売しております。

CD133とは?

CD133 (Prominin-1) はヒトではPROM1遺伝子にコードされている5回膜貫通型で分子量約120 kDaの糖タンパク質です。マウスのProminin-1が1997年に神経上皮前駆細胞から単離され1) 、その表面抗原であるAC133 (またはCD133) がCD34陽性造血幹細胞の表面マーカーとして初めて報告されました2)。その後、固形がん由来のがん幹細胞 (CSC: Cancer Stem Cell) の重要なマーカーの一つであることが分かりました3)。CD133は多くの組織で正常幹細胞とがん幹細胞との分離に使用された実績があります4)。これまでがんにおけるCD133の発現とその機能の制御に関する知見はほとんどありませんでしたが、CD133は最も有名ながん抑制因子であるp53の標的遺伝子として新しく同定されました5)。具体的にはp53がCD133プロモーターに直接結合することでCD133の転写を抑制し、がんの生存や腫瘍形成を防いでいることが示唆されました5)

抗CD133, モノクローナル抗体 (CMab-43)

抗CD133, モノクローナル抗体 (CMab-43) はヒトCD133に対するマウスモノクローナル抗体です6) 。免疫組織染色やフローサイトメトリー、ウエスタンブロッティングに使用することができます。

抗体情報

抗体種 モノクローナル抗体
抗原 ヒトCD133、組換え体 (LN229細胞で発現)
免疫動物 マウス
バッファー PBS、0.1% アジ化ナトリウム
濃度 1.0 mg/mL
サブクラス IgG2a・κ
標識 未標識
交差性 ヒト
アプリケーション

フローサイトメトリー1 µg/mL

免疫組織染色1 µg/mL

ウエスタンブロッティング1 µg/mL

アプリケーションデータ

免疫組織染色
免疫組織染色データイメージ
動物種
ヒト
部位
結腸がん組織
抗体濃度
1 μg/mL
フローサイトメトリー
フローサイトメトリー データイメージ

CMab-43はヒト神経膠芽腫細胞株LN229およびチャイニーズハムスター卵巣細胞のK1サブクローンCHO-K1に対してCD133遺伝子をトランスフェクションした場合に検出が可能です。

抗体濃度
1 μg/mL
二次抗体
Alexa Fluor®488蛍光標識抗マウスIgG抗体 (Alexa Fluor®はインビトロジェン株式会社の登録商標です。)

※ 免疫組織染色、ウエスタンブロッティングおよびフローサイトメトリーのデータはCCBY 4.0に基づいて、文献6) のデータを転載しています。

ウエスタンブロッティング
ウエスタンブロッティングデータイメージ
抗体濃度
1 μg/mL
二次抗体
ペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体

参考文献

  1. 1) Weigmann, A.et al.: PNAS, 94 (23), 12425 (1997). Prominin, a novel microvilli-specific polytopic membrane protein of the apical surface of epithelial cells, is targeted to plasmalemmal protrusions of non-epithelial cells
  2. 2) Yin, A. H.et al.: Blood., 90 (12), 5002 (1997). AC133, a Novel Marker for Human Hematopoietic Stem and Progenitor Cells
  3. 3) Pleskač, P.et al.: Cell Mol. Biol. Lett., 29, 41 (2024) . Emerging roles of prominin-1 (CD133) in the dynamics of plasma membrane architecture and cell signaling pathways in health and disease
  4. 4) Irollo, E. and Pirozzi, G.: Am. J. Transl. Res., 5 (6), 563 (2013).
    CD133: to be or not to be, is this the real question?
  5. 5) Park, E. K.et al.: Cell death & disease, 6 (11), e1964 (2015). Transcriptional repression of cancer stem cell marker CD133 by tumor suppressor p53
  6. 6) Itai, S.et al.: Monoclon. Antib. Immunodiagn. Immunother., 36 (5), 231 (2017). Establishment of CMab-43, a Sensitive and Specific Anti-CD133 Monoclonal Antibody, for Immunohistochemistry

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