SPICA Dye™ 標識二次抗体
蛍光色素標識抗体による免疫組織染色は対象タンパク質の局在などを調べる際に有効なアプローチであり、様々な研究分野で行われています。蛍光色素の性能は実験結果に大きな影響を及ぼすため、適切な蛍光色素を選択することが必要です。考慮すべき蛍光色素の性能の1つに耐光性があります。励起により生じた活性酸素種が蛍光色素の酸化的分解を引き起こしたりすると蛍光色素の分解や構造変化が生じ、褪色してしまいます。特に高輝度の励起光を長時間照射するような実験では高耐光性の蛍光色素を選択する必要があります。
本シリーズは富士フイルムで開発した新規高耐光性蛍光色素であるSPICA Dye™を標識した二次抗体です。従来の蛍光色素と比較して、光褪色しにくいことが特長です。免疫組織染色や免疫細胞染色に使用することができます。
製品概要
本シリーズは富士フイルムで開発した新規高耐光性蛍光色素であるSPICA Dye™を標識した二次抗体です。免疫組織染色や免疫細胞染色に使用することができます。
製品ラインアップ
品名 | 抗ウサギIgG, ヤギ, SPICA Dye™ 594結合 |
抗マウスIgG, ヤギ, SPICA Dye™ 594結合 |
抗ウサギIgG, ヤギ, SPICA Dye™ 647結合 |
抗マウスIgG, ヤギ, SPICA Dye™ 647結合 |
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宿主/クラス | ヤギIgG | ヤギIgG | ヤギIgG | ヤギIgG |
交差性 | ウサギ | マウス | ウサギ | マウス |
標識 | SPICA Dye™ 594 (Excitation=575 nm, Emission=611 nm) |
SPICA Dye™ 647 (Excitation=651 nm, Emission=670 nm) |
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適用 | 免疫組織染色 (凍結切片) 1:500-1,000 免疫細胞染色 1:500-1,000 |
免疫組織染色 (凍結切片) 1:500-1,000 免疫細胞染色 1:500-1,000 |
免疫組織染色 (凍結切片) 1:500-1,000 免疫細胞染色 1:500-1,000 |
免疫組織染色 (凍結切片) 1:500-1,000 免疫細胞染色 1:500-1,000 |
励起波長・蛍光波長
(Excitation=575 nm, Emission=611 nm)

(Excitation=651 nm, Emission=670 nm)

データ
性能データ
キセノン耐光試験機を用いた従来色素との耐光性評価
(1) SPICA Dye™ 594

500Wキセノンランプとガラスフィルターを設置したXe耐光試験機を用いて、 SPICA Dye™ 594もしくはAlexa Fluor® 594を標識した抗ウサギIgG, ヤギ抗体 (Jackson ImmunoResearch社、コードNo. 566-71221) のPBS溶液に連続的にキセノン光を照射した。吸収極大ピークの吸光度変化をプロットし、両色素の耐光性比較を行った。
[結果]
SPICA Dye™ 594標識抗体は他社蛍光色素より高い耐光性を示した。
(2) SPICA Dye™ 647

500Wキセノンランプとガラスフィルターを設置したXe耐光試験機を用いて、 SPICA Dye™ 647もしくはAlexa Fluor® 647を標識した抗ウサギIgG, ヤギ抗体 (Jackson ImmunoResearch社、コードNo. 566-71221) のPBS溶液に連続的にキセノン光を照射した。吸収極大ピークの吸光度変化をプロットし、両色素の耐光性比較を行った。
[結果]
SPICA Dye™ 647標識抗体は他社蛍光色素より高い耐光性を示した。
免疫組織染色での耐光性比較


免疫組織染色を行ったマウス凍結切片サンプルに対して、共焦点顕微鏡でのZ-stack撮影を計10回実施し、蛍光強度を測定した。
動物種 | マウス (C57BL6/J) |
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部位 | 海馬 |
サンプル | 凍結切片 |
一次抗体 | 抗GFAP, モノクローナル抗体(MO389) (コードNo. 018-27283)1:500 |
二次抗体 | 抗マウスIgG, ヤギ, SPICA Dye™ 647結合 (コードNo. 010-28681)1:500 抗マウスIgG(H+L),ヤギ, Alexa Fluor® 647標識 (コードNo. 564-78841) 1:500 |
顕微鏡 | CLSM (Nikon) (型番:ECLIPSE Ti) |
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対物レンズ | Plan Apo VC 倍率×20倍 |
開口数(NA) | 0.75 |
励起波長 | 647 nm |
検出波長 | 660-1,000 nm |
撮影ステップ | 3.0 μm x 8 Steps |
Scan Speed | 0.125 Frame/sec (pixel Dwell/5.3 μsec) |
[結果]
Alexa Fluor® 647標識抗体と比較し、SPICA Dye™ 647標識抗体は光褪色が緩やかに進むことが確認された。
ワイドフィールド顕微鏡を用いた耐光性評価<データ提供> 国立研究開発法人理化学研究所脳神経科学研究センター 細胞機能探索技術研究チーム 宮脇先生


Photobleaching of near infrared fluorescent dyes for immunostaining Ki-67 in HeLa cells (widefield illumination).
(A) Representative images. Scale bar, 50 mm.
(B) Photobleaching curves.
(Alexa647_1-6); Goat anti-rabbit IgG (from Fuji*), Donkey anti-rabbit IgG (Jackson, 711-605-152), Goat anti-rabbit IgG (Thermo, A21244), Donkey anti-rabbit IgG (Thermo, A31573), Goat anti-rabit IgG (abcam, ab150083), Donkey anti-rabbit IgG (abcam, ab150075)
Microscope: IX83 P2ZF
Objective lens: UPLXAPO 40X/0.95 (NA=0.95) (Evident)
Ex/Em cube: Cy5-A-Basic (Semrock)
* Fuji: FUJIFILM Corp.
共焦点顕微鏡を用いた耐光性評価 <データ提供> 国立研究開発法人理化学研究所脳神経科学研究センター 細胞機能探索技術研究チーム 宮脇先生


Photobleaching of near infrared fluorescent dyes for immunostaining Ki-67 in HeLa cells by confocal microscopy.
(A) Representative images.
Microscope: FV1200 CLSM
Objective lens: XLFLUOR 4X/340 (NA=0.28)
Illumination: 635 nm laser (0.81 W/cm2)
Scan Speed: 4.0 ms/pixel
Zoom: x 4.0
(B) Photobleaching curves.
Microscope: FV3000 CLSM (Evident)
Objective lens: UPLSAPO 40X(NA=0.95) (Evident)
Illumination: 640 nm laser (3.24 W/cm2)
Scan Speed: 2.0 ms/pixel
Zoom: x 2
※ Alexa Fluor®はインビトロジェン株式会社の登録商標です。
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SPICA Dye™ 594 標識二次抗体
SPICA Dye™ 647 標識二次抗体
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