高架橋ポリスチレン担体『Aminolinker PS』
高架橋ポリスチレン担体 (Highly Cross-linked Polystyrene Support) は、オリゴヌクレオチドの合成において優れた特長を持つ担体です。一般に、この担体は縮合効率が高く、反応中の試薬の洗浄効率も優れているため、他の担体と比べて高純度のオリゴヌクレオチドを得ることができます。さらに、物理的な強度が高いため、合成中の破損を抑制できます。また、非膨潤性の特性により、合成中に担体の体積変化が生じにくく、反応容器に担体を詰める際に膨潤性を考慮した体積を確保する必要がなくなります。このため、多孔質ガラス(CPG)と同様に簡便に使用することができます。
『Aminolinker PS』は、オリゴヌクレオチドの化学合成に用いる固相担体です。多孔性の非膨潤性ポリスチレン担体であることが特長です。ポリスチレン樹脂は、粒子径、形状、細孔径などの物理的パラメータを精密に制御しています。この担体は、アミノリンカーで修飾されたNative体としてご提供しています。ヌクレオシドやユニバーサルリンカーを担持させ、オリゴヌクレオチドの合成にご使用ください。また、バルク品やお客様ご指定の修飾、規格に合わせた特注品のご提供も承っております。お気軽にご相談ください。
<オリゴヌクレオチドの固相合成スキーム>

<Aminolinker PSの構造と担体形状>

Aminolinker PS の構造

PS樹脂のSEM観察
特長
- オリゴヌクレオチドの化学合成に用いる固相担体
- 多孔性の非膨潤性ポリスチレン担体
- ポリスチレン樹脂の粒子径や形状、細孔径などの物理的なパラメータを精密に制御
物性
Aminolinker PS 1000Å | |
---|---|
粒子径 | 53~100 μm |
細孔径 | 1000Å (100 nm) |
乾燥体積 | 3.9 mL/g |
アセトニトリル膨潤体積 | 4.1 mL/g |
トルエン膨潤体積 | 4.1 mL/g |
THF膨潤体積 | - |
ジクロロメタン膨潤体積 | - |
反応基の種類 | NH2 |
反応例
Aminolinker PS 1000Å を用いたオリゴヌクレオチド合成 (T10) の合成 (DMTr-Off モード)


a) 当社PS 1000Å

b) 他社CPG 1000Å

Figure HPLC analysis of ONs released from T10-loaded (a) UnyLinker™ PS 1000Å (R=Ph) and (b) UnyLinker™ CPG 1000Å (R=Me) under Basic conditions. Basic condition: AMA at 60℃ for 1 h.
HPLC_Condition of Oligonucleotide
Column size | : | Wakopak® Ultra C18-2 φ2.1 mm×100 mm (D) |
Mobile phase | : | A) 100 mmol/L TEAA aq., B) Acetonitrile |
Gradient | : | 0-15 min B=5-15%, 15-20 min B=100%, 20-25 min B=5% |
Flow rate | : | 0.3 mL/min |
Temperature | : | 40℃ |
Detection | : | UV260 nm |
Injection vol. | : | 0.5 μL |
Sample | : | DNA dT 10 mer, All PO |
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核酸合成用
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