IgG ELISAキット
イムノグロブリンG (IgG) は血清中に最も多く存在する免疫グロブリンです。特定の抗原に特異的に結合する抗体として機能し、主に二次免疫応答で産生されます。抗原に結合し貪食細胞の貪食を促進するオプソニン化や中和活性の能力が高く、胎盤を通じて胎児に移行する胎盤透過性を有することが特長です。
IgGはその構造の違いによって、4つのサブクラスに分けることができます。最も存在量が多いのはIgG1で、血清中のIgGの2/3を占めています。実験では抗原としてオボアルブミン (OVA) を投与し、その後 抗OVA-IgG1を調べることで免疫機能をよりシンプルな系で測定することができます。
IgGとは?
イムノグロブリンG(IgG: Immunoglobulin G) は、分子量146,000-165,000 Daの糖タンパク質で、2本のH鎖(分子量 約50,000-70,000 Da) と2本のL鎖(分子量 23,000 Da) から構成されます。IgGは血清中に最も多く存在する免疫グロブリンであり、ヒト血清では8-15 mg/mLの濃度で存在します。特定の抗原に特異的に結合する抗体として機能し、主に過去に遭遇した抗原に対する免疫応答(二次免疫応答) で産生されます。抗原に結合し貪食細胞の貪食を促進するオプソニン化や中和活性の能力が高く、胎盤を通じて胎児に移行する胎盤透過性を有することが特長です。
IgGはその構造の違いによって、4つのサブクラスに分けることができます。ヒトの場合はそれぞれIgG1、IgG2、IgG3、IgG4と呼ばれており、マウスの場合はIgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3と呼ばれています。これらのサブクラスで最も存在量が多いのはIgG1で、血清中のIgGの2/3を占めています。実験では抗原としてオボアルブミン (OVA) を投与し、その後 抗OVA-IgG1を調べることで免疫機能をよりシンプルな系で測定することができます。
レビス™ マウス OVA-IgG1 ELISA キット
レビス™ マウス OVA-IgG1 ELISA キットは、マウス抗OVA-IgG1を定量的に測定するためのELISAキットです。マイクロプレート上にはOVAが固相化されており、OVAに結合したサンプル中の抗OVA-IgGをビオチン結合抗マウスIgG1抗体およびペルオキシダーゼ結合アビジンにより検出します。
キット性能
検量線範囲 | 1.88-120 mU/mL |
---|---|
測定対象 | 抗OVA-IgG1 |
測定対象検体 | マウス 血清/血漿 |
必要検体量 | 5 μL (100-10,000倍希釈) |
測定時間 | 約1時間50分 |
検出法 | 発色系 (主波長: 450 nm/副波長: 620 nm) |
検量線例

マウス血清 抗OVA-IgG1の測定例
Alumina (20 mg/mL) と OVA (50 μg/mL) を等量混和 (v/v)、OVAは0.1M Carbonate Buffer (pH 8.5) で 1 mg/mLに可溶化し、Saline で50 μg/mLとした。0.2 mL/匹を1週間隔で2回腹腔内投与を行い、採血は3週間後に実施した。
マウス | 検体数 | 平均値 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
BALB/c、オス、8週齢 | N=3 | 27.2 U/mL | 1.92 U/mL |
上記測定値は一例です。測定値は実験条件などで変動します。
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
抗OVA-IgG1 ELISAキット (マウス)
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。