TriLink社　CleanCap^® saRNA

saRNA と mRNA はどちらも細胞内でタンパク質合成の指令を伝達しますが、構造的および機能的な重要な違いがあります。
saRNA は自己増殖性のため、一般的により長い期間にわたって持続的なタンパク質発現を引き起こします。一方、mRNA は初期に急激なタンパク質生産をもたらすことが多く、RNA が複製されないため、発現期間は通常短くなります。

長さと構造

saRNA は一般的に mRNA よりも長いです。これは saRNA が細胞内で自己増殖するためにアルファウイルス非構造タンパク質である nsp1-4 のコード配列を含むためです。一方で mRNA では、そのような構造を持ちません。

5’ cap

saRNA はアルファウイルスの 5’ 末端を保持するために AU でキャッピングされていますが、mRNAでは AG, GG キャップが一般的です。

修飾ヌクレオチド

saRNA と mRNA は機能性を向上するために修飾ヌクレオチドがよく組み込まれます。mRNA では N1 メチルシュードウリジンが修飾されていますが、saRNA では 5-メチルシチジンが頻繁に使われます。

タンパク質発現

自己増殖性により、saRNA では長時間にわたってタンパク質の発現が維持されます。一方、mRNA では初期に急激なタンパク質生産をもたらすことが多く、RNA が複製されないため、発現期間は通常短くなります。

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TriLink 社のカタログ saRNA は、ベネズエラ馬脳炎ウイルス（VEEV）由来のアルファウイルスの複製機構を基盤に構築されています。カタログ saRNA には、5′ および 3′ UTR、非構造タンパク質（nsp1-4）、サブゲノムプロモーター、および 26 塩基のポリ A 鎖が組み込まれており、哺乳類系に最適化されています。

効率的な翻訳

アルファウイルスの 5′ 末端を模倣して CleanCap^® AU でキャッピングされており、哺乳類細胞での効率的な増幅と発現に最適な Cap 1 構造が付与されています。

タンパク質発現の増加

TriLink 社の独自技術である CleanScript^® IVT と CleanScribe™ RNA Polymerase を使用して製造し、品質の向上、dsRNAの抑制、およびタンパク質発現の増加を実現しています。

CleanScript IVT および CleanScribe RNA Polymerase を用いて作製された saRNA をトランスフェクションした 293T 細胞において、タンパク質の発現量が増加した(n = 3、トランスフェクション後24時間)。

塩基修飾

免疫応答の抑制、細胞生存率の向上、および翻訳効率を改善させる5-メチルシチジン修飾の saRNA をラインアップしています。

TriLink 社は、ご要望に合わせ製造した saRNA を提供します。saRNA 受託合成には、ベクター、キャップ、酵素、精製、および調液が含まれます。包括的な定期的な品質管理検査を実施し、一貫した品質と信頼性の高い結果を保証します。

こちらよりお見積り依頼が可能です。