SmartAssayシリーズ


「SmartAssay」シリーズは直接競合ELISAによる農産物中の残留農薬測定キットです。GCやHPLCなどの高価な分析機器を必要とせず、簡便な操作かつ短時間での測定を可能としているため、農産物の出荷や受け入れ時の検査などに最適です。
21種類の農薬(殺虫剤・殺菌剤)についてそれぞれ測定キットをご用意しており、多様な農薬の高感度な測定が可能です。
特長
迅速:短時間で多数の試料を同時測定
簡便:高感度測定を可能にし、煩雑な前処理も不要
廉価:高価な分析機器が不要のためコスト削減
製品概要
【製品構成例】
品名 | 容量 | 剤型 | 数量 | |
---|---|---|---|---|
1 | 抗体プレート | 8行×12列(96ウェル) | 乾燥品 | 1枚 |
2 | 標準試薬L | 1mL(溶解後) | 凍結乾燥品 | 2バイアル |
3 | 標準試薬H | 1mL(溶解後) | 凍結乾燥品 | 2バイアル |
4 | 酵素標識物試薬 | 6mL(溶解後) | 凍結乾燥品 | 2バイアル |
5 | 洗浄試薬 | 50mL | 溶液:10倍濃縮 | 1バイアル |
6 | 発色試薬 | 13mL | 溶液 | 1バイアル |
7 | 発色停止試薬 | 13mL | 溶液 | 1バイアル |
8 | プレートシール | - | - | 1枚 |
※製品構成はキットにより異なる場合があります。
イムノアッセイ手順
- 試料(対象農薬を含む)
または標準試薬 - 酵素標識物試薬
- 抗体プレート
- 発色試薬
- AとBの混合液を調整します。
- 混合液をCの各ウェルに加えます。
- 測定対象農薬と酵素標識物とがプレートの各ウェルに固相化された抗体に結合するまで待ちます。測定対象農薬の濃度が高いほど抗体と結合する対象農薬の量が多くなります。
- 抗体との未反応物質を洗浄操作により取り除いた後、発色試薬を加えます。発色試薬は酵素標識物と反応するため、抗体と結合して、農薬量が多いほど発色が抑えられ、農薬量が少ないほど強く発色します。
- 発色の程度を吸光光度法により測定し、検量線から測定対象農薬の濃度を求めます。
操作工程
・約2時間での残留農薬測定が可能
・操作には機器分析で必要とされる高度な前処理技術や機器のオペレーションが不要
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農産物の可食部を細切し、ジューサーなどで1分間磨砕均一化します。
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磨砕均一化したもの5 gを遠心管に秤取し、メタノール25 mLを加えます。
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振とう機を使い、30分間振とう抽出を行います。
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抽出液からろ液1 mLを採取し、精製水7.5 mLの中に加えて試料とします。
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標準試薬L・Hに10%メタノール1 mLを、酵素標識物試薬に精製水6 mLをそれぞれ加えて溶解します。
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試料・溶解した標準試薬それぞれに酵素標識物試薬を等量混合し、それぞれ試料混合液・標準混合液とします。
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抗体プレートの各ウェルに試料混合液または標準混合液を分注し、室温で60分間抗原・抗体反応を行います。
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反応後、プレートの各ウェルを洗浄します。ウェルの底に洗浄試薬が残らないように注意して下さい。
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洗浄後の各ウェルに発色試薬を添加し、10分間発色反応を行います。徐々に青色に呈色します。
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反応後、発色停止試薬を添加します。瞬時に黄色に変色します。
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発色したプレートをスマートリーダーにセットし、吸光度を測定します。
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検量線を作成し、農薬濃度を算出します。
キットデータ


関連製品
SmartAssayシリーズにおけるイムノアッセイ工程の吸光度測定にお使いいただける製品をご紹介いたします。
- 吸光マイクロプレートリーダーのベーシックモデル
- ELISA測定に最適
- コンパクト
製品一覧
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- 項目をすべて閉じる
測定対象:殺虫剤
測定対象:殺菌剤
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。