Vagina-Chip

- BioKit Model
- Guided Model
- Community Model
膣チップは、Emulate 社が開発とサポートの豊富な経験を有するガイド付きモデルです。このモデルは、Basic Research Kit とユーザーにて準備した細胞を使用して作成可能です。ガイド付きモデルに関しては、Human Emulation System を使用して膣チップを構築するためのガイドラインとテクニカルサポートを提供できます。

モデル概要

ヒトに類似した膣上皮の非臨床モデル
膣チップは、膣の微小環境を忠実に再現し、潜在的な治療法の非臨床検証や膣上皮とマイクロバイオームの相互作用の評価を可能にします。

持続的なバリア機能
ヒト膣上皮細胞と線維芽細胞の共培養は、最大15日間持続する強力な上皮バリアを形成しました。

生理的に適切なpH
膣上皮は、細胞の生存に最適な生理的な酸性pHを維持しています。

ホルモン応答性
膣チップは、in vivo においてヒトの膣上皮の性ホルモン濃度の変動に対する応答性を再現し、月経周期中のホルモン変動を模倣することを可能にします。

安定した細菌共培養
臓器チップは、細菌の過剰増殖を引き起こすことなく上皮細胞と細菌の安定した共培養を可能にし、研究者が最適な微生物叢と非最適な微生物叢を評価することを可能にします。
特長

Top channel にヒトの膣上皮細胞を、Bottom channel にヒトの子宮線維芽細胞を基質層として配置しています。
多孔性膜により、2 つのコンパートメント間の細胞間コミュニケーションが可能な構造となっています。
組織特異的マーカー

膣チップは、組織特異的な基底層、上基底層、および表層のマーカーを明確に示し、上皮組織を分化させています。
<参考文献③>Microbiome volume 10, Article number: 201 (2022)
バリア機能

チップ上で膣上皮細胞と線維芽細胞の共培養を行った結果、15 日間持続する強力な上皮バリアが形成されました。
<参考文献③>Microbiome volume 10, Article number: 201 (2022)
エストロゲンに対する感受性

膣チップは、性ホルモン濃度の変動に対するヒトの膣上皮の反応性を再現しました。
<参考文献③>Microbiome volume 10, Article number: 201 (2022)
ディスバイオシスの評価

膣チップにおいて非最適な膣マイクロバイオームの共培養は、in vivo 観察結果と類似したプロ炎症性サイトカインの産生増加を引き起こしました。
<参考文献③>Microbiome volume 10, Article number: 201 (2022)
参考文献 & Webinar

①Cervical mucus in linked human Cervix and Vagina Chips modulates vaginal dysbiosis. Jnpj Womens Health 3, 5 (2025).
Organ Models: Vagina and cervix
Application: Microbiome
<概要>
子宮頸部粘液がディスバイオシス関連合併症の予防と膣の健康維持に果たす役割を評価するために、ヒト頸部チップを作成し頸部粘膜を細菌性膣症(BV)モデル移行時の効果を分析しています。子宮頸部チップから排出される粘液含有液が、G. vaginalis を含むdysbiotic 微生物叢との共培養により引き起こされる炎症と上皮細胞損傷から膣チップを保護することを示しました。

②Modeling Healthy and Dysbiotic Vaginal Microenvironments in a Human Vagina-on-a-Chip. J Vis Exp. 2024 Feb 16;(204)
Organ Models: Vagina
Application: Microbiome
<概要>
マイクロ流体条件下でヒト宿主と生きた膣マイクロバイオームの相互作用を研究するためのマイクロ流体膣チップ(Vagina Chip)の作製プロトコルを説明します。このチップは、膣疾患の調査に加え、潜在的な治療法の開発と評価のためのツールとして活用可能です。

③Vaginal microbiome-host interactions modeled in a human vagina-on-a-chip. Microbiome 10, 201 (2022).
Organ Models: Vagina
Application: Microbiome
<概要>
Wyss 研究所の研究者が、ヒト膣上皮のモデルを構築し、膣マイクロバイオームと宿主組織の相互作用を解明するとともに、生体治療薬製品の安全性および有効性を評価するための手法をご覧いただけます。

Assessing Reproductive Health with a Human Vagina-on-a-Chip
<概要>
このWebinar では、主要著者であるEmulate 社のDr. Gautam Mahajan が、細菌性膣炎(BV)をはじめとする疾患の研究を促進する「Vagina-on-a-Chip モデル」の開発について解説しています。
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