抗HuC/D抗体

Huタンパク質はmRNAの安定性や翻訳効率を制御するRNA結合タンパク質です。Huタンパク質のうち、HuB、HuC、HuDは神経細胞特異的に発現しており、神経細胞の分化や維持に関与しています。免疫組織染色において、抗HuC/D抗体は神経細胞特異的なマーカーとして利用されています。
当社では多重染色に有用なモルモットの抗HuC/D抗体を取り扱っております。

Huタンパク質とは?

Huタンパク質はRNA結合タンパク質であり、傍腫瘍性神経症候群により脳脊髄炎を発症した患者の血清中に見いだされる自己抗体の標的タンパク質としてHuDが同定されました1)。脊椎動物ではHuR、HuB、HuC、HuDの4種類が報告されており、いずれも3つのRNA結合ドメインをもっています。その構造は高度に保存されており、Huタンパク質のホモログとしてショウジョウバエのELAV (Embryonic Lethal Abnormal Vision) タンパク質が有名です。
Huタンパク質は主にmRNAのAU-rich elementに結合し、mRNAの安定性や翻訳効率を制御すると考えられています。Huタンパク質が結合しうる遺伝子としてp21やc-fosなど細胞増殖に関わる遺伝子やGAP-43やTauなど神経突起の形成に関わる遺伝子が挙げられています2)
Huタンパク質のうち、HuB、HuC、HuDは神経細胞特異的に発現しており、mRNAの発現制御を介して、神経細胞の分化や維持に関与しています。免疫組織染色において、抗HuC/D抗体は神経細胞特異的なマーカーとして利用されています。

抗HuC/D, モルモット

「抗HuC/D, モルモット」はモルモットから得られたHuC/Dに対するポリクローナル抗体です。免疫組織染色の多重染色に使用可能です。

抗体情報

抗体種 ポリクローナル抗体
抗原 合成ペプチド (HuC/Dの内部配列)
免疫動物 モルモット
組成 抗血清をPBSで希釈
標識 未標識
交差性 マウス、ラット
アプリケーション 免疫組織染色(凍結切片) 1:1,500

アプリケーションデータ

免疫組織染色

低倍率 (対物レンズx10)

動物種  マウス
部位   大脳皮質
サンプル 凍結切片
抗体濃度 1:1,500

<データ提供>
京都工芸繊維大学 応用生物学系 宮田先生

高倍率 (対物レンズx40)

動物種  マウス
部位   大脳皮質V層
サンプル 凍結切片
抗体濃度 1:1,500

<データ提供>
京都工芸繊維大学 応用生物学系 宮田先生

高倍率 (対物レンズx40)

動物種  マウス
部位   海馬CA3
サンプル 凍結切片
抗体濃度 1:1,500

<データ提供>
京都工芸繊維大学 応用生物学系 宮田先生

参考文献

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抗HuC/D, モルモット (ポリクローナル抗体)

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