R&D Systems社　コロニー形成アッセイ用メチルセルロース溶液

ヒト造血コロニー形成メチルセルロースベースのコロニー形成細胞アッセイ

A. コロニー形成単位-赤血球系（CFU-E）は、各コロニーに8から約100個のヘモグロビン含有赤血球前駆細胞を含む1つまたは2つのクラスターのみを生成するクローン形成能を有する前駆細胞。図は、増殖能が低くより成熟した赤血球系前駆細胞を表す。B. 顆粒球コロニー形成単位（CFU-G）は、好酸球、好塩基球、または好中球の均一な集団を生成する顆粒球のクローン形成前駆細胞。C. 顆粒球・マクロファージコロニー形成単位（CFU-GM）は、マクロファージと顆粒球の異種集団を含むコロニーを生成する前駆細胞。形態はCFU-MとCFU-Gの記述と類似している。D. バースト形成単位-赤血球（BFU-E）コロニーは、存在するクラスターの数に応じて、小（3~8クラスター）、中（9~16クラスター）、または大（16クラスター以上）に分類される。これらは、高い増殖能を有する原始的な赤血球前駆細胞である。E. コロニー形成単位-マクロファージ（CFU-M）は、マクロファージの単一クローンを産生するマクロファージの前駆細胞。F. コロニー形成単位-顆粒球、赤血球、マクロファージ、巨核球（CFU-GEMM）は、その名称が示すように、赤血球、顆粒球、マクロファージ、巨核球の4つの系譜に分化する多系祖細胞。

マウス造血コロニー形成メチルセルロースベースのコロニー形成細胞アッセイ

A. バースト形成単位-赤血球系（BFU-E）コロニーは、7日目以降に観察可能な30細胞以上のクラスター。個々のクラスターは、融合したように見える小さな不規則な形状の細胞から構成されている。通常5～8個の細胞を含み、クラスターのサイズは単一の巨噬細胞と類似していた。クラスターのサイズや色は多様で、大きなBFU-Eは通常鮮やかな赤色を呈し、顕微鏡を使用しなくても識別可能である。小さなBFU-Eは赤色を呈しない場合もあるが、形態に基づいて識別可能である。 B. コロニー形成単位-マクロファージ（CFU-M；左）は、マクロファージのクローン形成前駆細胞であり、均一なマクロファージ群を生じる。コロニー形成単位-顆粒球（CFU-G；右）は、好酸球、好塩基球、または好中球の均一な集団を生じる顆粒球のクローン形成前駆細胞である。 C. コロニー形成単位-顆粒球、マクロファージ（CFU-GM）は、マクロファージと顆粒球の異種集団を含むコロニーを生じる前駆細胞。形態はCFU-MとCFU-Gの記述と類似している。 D. コロニー形成単位-顆粒球、赤血球、マクロファージ、メガカリアサイト（CFU-GEMM）は、赤血球系、顆粒球系、マクロファージ系、メガカリオサイト系の多系前駆細胞。単一のコロニー内に赤色を呈する細胞（赤血球系）と無色細胞（顆粒球、マクロファージ、および巨核球）が混在する細胞として識別できる。この前駆細胞は通常、培養皿上で最も大きなコロニーを形成するが、まれにCFU-GMがCFU-GEMMと同等またはそれ以上のサイズに達する場合がある。

ヒトコロニー形成単位アッセイにおけるCFU-GEMMコロニーの同定方法

CFU-GEMMには、顆粒球、赤血球、巨核球、およびマクロファージの混合物が含まれている。ヒトのCFU-GEMMは、BFU-Eの明らかな赤色に加え、小型でコンパクトな顆粒球と大型で丸いマクロファージの両方の複雑な形態的特徴を併せ持っている。CFU-GEMMの形態は、ヒトとマウス細胞で類似している。