MP Biomedicals社 Myco-Out Mycoplasma Removal Spray
マイコプラズマの汚染は、特に細胞培養を行う実験室で起こりうる、最も一般的な問題の1つです。
細胞培養において80 %以上を占める代表的なマイコプラズマ種には、M. orale、M. fermentans、M. hyorhinis、Acholeplasma laidlawii、M.arginini、M. hominisがあります。滅菌が不十分な機器や、不適切な操作が、マイコプラズマ汚染の主な原因です。マイコプラズマは 0.8 μm 未満と極めて小さいため、フィルターを容易に通過します。さらに、マイコプラズマ汚染は実験結果に影響を及ぼし、交差汚染のリスクを高め、データの信頼性を損なう可能性があります。
MP Biomedicalsは、マイコプラズマの検出や汚染予防に使用できる製品をラインアップしております。

Myco-Out Mycoplasma Removal Spray の概要
Myco-Out Mycoplasma Removal Spray は、ペプチド界面活性剤のスプレー製品です。
マイコプラズマを迅速・効果的に、かつ安全に除去できます。

特長
- 燻蒸やアルコールふき取りといった面倒な操作が不要
- マイコプラズマ特異的界面活性剤が 5~10 分 で効果を発揮
- 細胞にダメージを与えない
- 有効性試験でマイコプラズマ除去効果を確認済み
- 細菌、ウイルス、および真菌の胞子を含むさまざまな微生物も不活化
- 詰め替え用(4本入り)もラインアップ
使用場面
安全キャビネット
CO2 インキュベーター
液体窒素容器
ピペット
使用法
表面にスプレー
5-10 分間待つ
紙タオルでふき取り
2-3 分間喚起
マイコプラズマとマイコプラズマ汚染の問題点
マイコプラズマとは
マイコプラズマは、細胞壁を持たない小さな細菌で、多くの一般的な抗生物質に対して耐性を示します。
細胞培養の際にマイコプラズマに汚染されると研究の正確性を損なう可能性があります。極めてサイズが小さく、細胞壁を持たないという特性により、標準的な微生物学的方法ではマイコプラズマの検出は困難です。
マイコプラズマ汚染の問題点
培養物での不可視性
マイコプラズマ汚染は通常、培養液の濁りなどの目に見える変化がなく、マイコプラズマ特異的な検査なしでは検出が困難です。
研究への影響
マイコプラズマ汚染は細胞の代謝、増殖速度、形態学的特性を変化させ、実験結果の正確性を損なう可能性があります。
持続性と広範性
マイコプラズマは細胞株に持続し、拡散して他の培養物や実験室環境を汚染します。
研究機関の培養細胞の数十%がマイコプラズマに汚染されているという報告もあります。

- 細胞形態の変化と成長遅延
- 染色体異常を引き起こす
- DNA/RNAの分解
- 免疫応答の刺激 > サイトカインの活性化
Q&A
- 本スプレーはどのようなところに使用できますか?
- クリーンベンチ、安全キャビネット、細胞培養装置、ピペット、液体窒素タンク、およびドアハンドルなどの表面に最適です。
- どのくらいの頻度で本スプレーを細胞培養装置や安全キャビネットに使用すべきですか?
- 細胞培養装置は2~4週間ごと、安全キャビネットは2~3日ごとに使用してください。
理想的には、毎日または細胞培養装置や安全キャビネットの使用前の本スプレー処理を推奨します。
- 本スプレーの有効性を高めるためにはどうしたらいいですか?
-
- 培養細胞を定期的に観察し、汚染の兆候がないか確認し、迅速な予防措置を講じてください。
- 本スプレーは、直射日光を避け、涼しく乾燥した場所に保管してください。
- 装置ごとに推奨されている取り扱い方法に従ってください。
- マイコプラズマ以外の微生物にも使用できますか?
- はい、このスプレーは細菌、エンベロープを持たないウイルス、真菌の胞子、およびその他の微生物(例.ブドウ球菌、大腸菌、青カビ、緑膿菌、カンジダ・アルビカンス、牛下痢ウイルス、アデノウイルス、ポリオーマウイルス、ノロウイルス、牛痘ウイルス、および真菌の胞子)を不活化します。
- 本スプレーとエタノールスプレーの違いは何ですか?どちらを優先して使用すべきですか?
- 本スプレーは、エタノールでは除去しにくいマイコプラズマを含む頑固な微生物を効果的に除去するように特別に設計された製品です。エタノールは一般的な清掃には有効ですが、特にマイコプラズマに対しては、同じ同等の効果は発揮しません。両方のスプレーを組み合わせて使用することで、表面の除菌をより徹底的に行うことができます。
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
マイコプラズマ除去スプレー
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。