R&D Systems社 神経細胞培養用サプリメント
N-21 MAX Media Supplement シリーズは、従来のB271やNS212神経細胞用サプリメントを改良し、血清を含まない成分で構成されています。神経細胞の生存、神経突起の身長、シナプス成熟を最適化するために調製された因子を含んでいます。各ロットは初代培養系海馬神経細胞で試験し、安定した結果が得られることが確認されています。
特長
- 厳格な試験による実験間の一貫性の確保
- 幹細胞および3D培養条件の改善が可能
- 血清不含
- 神経細胞培養におけるアストロサイトフィーダー層が不要
成分表
| 品名 | N21-MAX Media Supplement (50X) | N21-MAX Insulin Free Media Supplement (50X) | N21-MAX Vitamin A Free Media Supplement (50X) |
|---|---|---|---|
| メーカーコード | AR008 | AR010 | AR012 |
| Albumin (bovine) | ● | ● | ● |
| L-Carnitine | ● | ● | ● |
| Catalase | ● | ● | ● |
| Corticosterone | ● | ● | ● |
| Ethanolamine | ● | ● | ● |
| Glutathione | ● | ● | ● |
| Galactose | ● | ● | ● |
| Holo-Transferrin | ● | ● | ● |
| Insulin | ● | ー | ● |
| Linoleic Acid | ● | ● | ● |
| Linolenic Acid | ● | ● | ● |
| Lipoic Acid | ● | ● | ● |
| Progesterone | ● | ● | ● |
| Putrescine | ● | ● | ● |
| Retinyl acetate | ● | ● | ー |
| Retinol | ● | ● | ー |
| Selenite | ● | ● | ● |
| Superoxide dismutase | ● | ● | ● |
| Triiodo-L-thyronine | ● | ● | ● |
| D,L-alpha-Tocopherol | ● | ● | ● |
| D,L-alpha-Tocopherol acetate | ● | ● | ● |
データ

N-21 MAX は自発的なストレスロッド形成を抑制する
E18ラット海馬神経細胞培養をポリ-D-リジンコーティングされたカバーガラスに播種し、N21-MAX(#AR008)または他社製品を含む培養液で5日間培養した。細胞を固定し、コフィリン抗体を用いてロッド形成と細胞ストレスの指標を免疫染色した(ロッドを有する神経細胞の割合の算出) 。N21-MAXで培養された海馬神経細胞の自発的なコフィリンロッド形成率は4.5%であり、他社製品で培養された神経細胞(16.8%)よりも低かった。Data courtesy of the laboratory of Dr. James Bamburg at Colorado State University.

N21-MAXで培養した神経細胞におけるロッド誘導の解像度の向上
E18ラットの海馬神経細胞をpoly-D-lysineでコーティングされたカバースリップ上に播種し、N21-MAX(#AR008)で5日間培養した。神経細胞はロッド誘発試薬処理または未処理とした。神経細胞を固定化し、cofilinに対する抗体を用いてロッド構造を免疫染色した。未処理の培養ではロッド形成のバックグラウンドが低いため、合成アミロイドベータ、アミロイドベータ二量体/三量体、TNF-αを用いて軽度のロッド誘導を検出することができた。陽性コントロールとして、ATP枯渇溶液またはグルタミン酸で処理すると、強いロッド誘導が見られた。Data courtesy of the laboratory of Dr. James Bamburg at Colorado State University.

N21-MAXはシナプスの発達を促進する
E18 ラット海馬神経細胞を、N21-MAX (AR008) または他社製品を添加した培地で、19日間培養した。細胞は、脱分極前に50 mM KClで脱分極する1分前に、シナプス小胞染色剤 SynaptoRed™C2 で1分間培養した。細胞は、Operetta CLS™High Content Analysis Systemを使用して、SynaptoRed™C2陽性のsynaptic punctaをイメージ化した。(A) SynaptoRed™C2陽性 punctaの定量結果から、N21-MAXで培養した神経細胞は他社製品と比較してsynaptic punctaの数が有意に増加した。(B) 蛍光強度の定量結果から、N21-MAXで培養した神経細胞は他社製品で培養した神経細胞よりもシナプス活動がより活発であることが示された。(C) N21-MAXまたは他社製品で培養した神経細胞におけるSynaptoRed™-C2 染色像。(D) N21-MAXまたは他社製品で培養した神経細胞におけるsynaptic puncta の定量化像。色の付いた点はSynaptoRed™陽性のsynaptic punctaを示す。

N21-MAXで培養した一次ニューロンの神経突起伸長とシナプスの増加
E18ラットの海馬ニューロンを、N21-MAX Media Supplement (#AR008) を添加した培地でin vitroで21日間培養した。細胞は、(A) Mouse Anti-Rat Synaptotagmin-1 Monoclonal Antibody (#MAB4364)、次いでNorthernLights™(NL)557-conjugated Donkey Anti-Mouse IgG Secondary Antibody (#NL007;黄色) で染色した。また(B)Mouse Anti-Human CaM Kinase II alpha Monoclonal Antibody(#MAB5584)、次いでNL557-conjugated Donkey Anti-Mouse IgG Secondary Antibody (#NL007;緑色)で染色した。核はDAPI(青)で対比染色した。
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