ニッポンジーン　One Step RT-qPCR試薬

特長

• 高い特異性と増幅効率
  抗Taq 抗体が結合したホットスタートPCR用酵素を採用し、優れたCt値で立ち上がりが早く (SYBR™)、Low Copyでも安定した増幅が可能です (Probe)。
• SDS耐性の向上
  PCR阻害物質であるドデシル硫酸ナトリウム (SDS) 存在下でも効率的な増幅が可能です。
• 簡易RNA抽出試薬と組み合わせ可能
  簡易核酸抽出試薬により得られた粗抽出RNA溶液を鋳型として、ダイレクトにリアルタイムPCRが可能です。
• 各種リアルタイムPCR装置に対応
  パッシブリファレンス色素が予め添加済みのためROX補正の有無にかかわらず各種リアルタイムPCR 装置で使用可能です。
• 圧倒的コストパフォーマンス

20 μL反応系　¥142/反応

推奨PCR サイクル

50℃	10 min.		逆転写ステップ
95℃	2 min.		初期変性ステップ
95℃	10 sec.	）	45 cycles
60℃	45 sec.*

* 増幅鎖長が200 bp以上の場合は、サイクル内の伸長時間を45 - 60 sec.に変更することを推奨します。

実験例1　増幅効率の比較(Probe)

H1N1 Influenza RNA (10⁴, 10⁵, 10⁶, 10⁷希釈) を鋳型として用いて、各社One Step RT-qPCR試薬によりFlu M遺伝子のCt値を比較した。PCRサイクル条件は各社の推奨プロトコールに従って実施した。

【結果】　本製品は他社試薬と比較して微量RNA試料 (10⁷希釈) に対しても高い増幅効率が得られることが確認された。

実験例2　増幅効率の比較(SYBR™)

マウスから抽出したTotal RNA (1 ng、100 pg、10 pg) を鋳型として用いて、各社One Step RT-qPCR試薬を使用してCt値を比較した。PCRサイクル条件は、各社の推奨プロトコールに従って実施した。

【結果】　各遺伝子の各鋳型量において、本製品は最も低いCt値を示し、高い増幅効率が確認された。また、各鋳型量において高い直線性が得られたことから、鋳型濃度が低い条件でも安定した増幅が可能であることが確認された。

実験例3　SDS耐性の比較(SYBR™/Probe)

SYBR™検出系はマウスから抽出したTotal RNA (100 pg) を鋳型に、Probe検出系はH1N1 Influenza RNA (10⁴希釈) を鋳型として用いて、SDSの最終濃度が下記濃度となるように添加し、One Step RT-qPCRを行いCt値より増幅効率を比較した。PCRサイクル条件は、各社の推奨プロトコールに従って実施した。

【結果】　本製品は各SDS濃度において、高いSDS耐性を示した。

実験例4　簡易RNA抽出試薬との組み合わせの検証(SYBR™/Probe)

Jurkat細胞 (10⁵, 10⁴, 10³, 10², 10¹ cells /extraction) から、簡易RNA抽出試薬「Template Prepper for Cell RNA(Code No. 318-09451)」を用いてRNAを抽出した。そのうち2 μLを鋳型として、各種遺伝子を検出するOne Step RT-qPCR (SYBR™系およびProbe系) を実施した。

【結果】　本製品と簡易RNA抽出試薬「Template Prepper for Cell RNA」を組み合わせることで、RNA抽出からqPCRまでの工程を大幅短縮することができた。