Tocris 蛍光色素/プローブ
Tocrisでは、生細胞および固定細胞内の細胞内構成要素を高感度かつ高選択性で可視化するための、さまざまな蛍光色素および生物発光試薬を提供しています。
製品概要
主に下記項目に関する製品をラインアップしております。
蛍光色素一覧
Tocrisの製品ラインアップには明るく、高い光安定性と細胞透過性を備えている Janelia Fluor Dyesが含まれており、生細胞および固定細胞における共焦点蛍光イメージングおよび超解像度顕微鏡技術にご使用いただけます。また、深部組織や in vivo イメージング向けの近赤外領域の新規蛍光色素に加え、一般的な色素もラインアップしています。
| 蛍光色素 | 反応基 | メーカーコード | λ Abs (nm) |
λ Em (nm) |
Emission Color |
|---|---|---|---|---|---|
| 3-Azide-7-hydroxycoumarin | Azide | 7664 | 404 | 477 | 青色 |
| Ocean Blue | NHS ester | 6489 | 405 | 455 | |
| BDY FL | NHS ester | 5465 | 502 | 510 | 緑色 |
| FITC | Isothiocyanate | 5440 | 495 | 525 | |
| Janelia Fluor 525 | NHS ester | 6296 | 525 | 549 | 黄色 |
| HM Janelia Fluor 526 | NHS ester | 7312 | 526 | 550 | |
| Janelia Fluor 526 | NHS ester | 7316 | 526 | 550 | |
| PA Janelia Fluor 549 | NHS ester | 6149 | 553 | 573 | |
| Maleimide | 8133 | 650 | 664 | ||
| Janelia Fluor 549 | Maleimide | 6500 | 549 | 571 | |
| Tetrazine | 6502 | 549 | 571 | ||
| NHS ester | 6147 | 549 | 571 | ||
| Free acide | 6503 | 549 | 571 | ||
| Janelia Fluor 585 | NHS ester | 6418 | 585 | 609 | オレンジ色/赤色 |
| Janelia Fluor 635 | NHS ester | 6419 | 635 | 652 | |
| Maleimide | 8027 | 645 | 664 | ||
| Tetrazine | 8134 | 635 | 652 | ||
| PA Janelia Fluor 646 | NHS ester | 6150 | 651 | 665 | |
| Janelia Fluor 646 | Maleimide | 6590 | 646 | 664 | |
| Free acide | 6993 | 646 | 664 | ||
| Azide | 7088 | 646 | 664 | ||
| Tetrazine | 7279 | 646 | 664 | ||
| NHS ester | 6148 | 646 | 664 | ||
| Cyanine 5 | NHS ester | 5436 | 649 | 666 | |
| Janelia Fluor 669 | NHS ester | 6420 | 669 | 682 | 遠赤色 |
| Maleimide | 8097 | 669 | 689 | ||
| FNIR-Tag | NHS ester | 7373 | 765 | 788 | 近赤外光 |
| Indocyanine green | - | 7510 | 787 | 815 | |
| NIR Dye s775z | NHS ester | 7626 | 775 | 795 |
アプリケーション
超解像度顕微鏡
超解像度顕微鏡 (Super-resolution microscopy; SRM) 技術は、従来の光学顕微鏡と比較して細胞構造の解像度を飛躍的に向上させます。これらの技術は、特定の実験条件下で機能するよう設計された先進的な蛍光色素およびプローブに依存しています。
Janelia Fluor色素は明るく高い光安定性を有しているためSRMに有用であり、特にライブセルイメージングに適しています。
詳しくはこちら (※メーカーホームページに遷移します)
マイクロチューブリンプローブ (Taxol Janelia Fluor 646) で染色したCOS7 細胞

COS7 細胞を3 μM Toxol Janelia Fluor 646で37°C、1時間標識した。画像はLeica TCS SP8 共焦点レーザー走査顕微鏡で撮影した。
All images kindly provided by Prof. Christian Soeller, University of Exeter; acquired by Evelina Lucinskaite, Anna Meletiou and Alexander Clowsley.
ミトコンドリアプローブの輝度比較


HeLa 細胞を100 nMのMitoBrilliant live 549 (左図) と100 nMの他社品 (右図) で40分間インキュベートした。
細胞はDAPI (メーカーコード:5748) で対比染色した。両画像は63X対物レンズのLSM880共焦点顕微鏡で撮影した。
アダプターベースのRNAイメージング技術
ライトアップアプタマーまたは蛍光ライトアップアプタマーは、遺伝子的にコード化されたRNAイメージングプラットフォームです。これらは特定の蛍光体に結合するよう設計されており、結合状態でのみ”ライトアップ”します。この特性により、RNA発現時に蛍光を”スイッチオン”できます。
詳しくはこちら (※メーカーホームページに遷移します)

ライトアップアダプターがコードされたRNA (水色構造) が発現すると、蛍光体 (オレンジ色の五角形) が結合し強く蛍光する。
Image adapted from Neubacher and Hennig (2019). PMID:30102012.
IHC、ICC、FISHのシグナルを高めるTSA試薬
チラミドシグナル増幅法 (Tyramide Signal Amplification; TSA) は、免疫細胞化学、免疫組織化学、および原位ハイブリダイゼーション等のアプリケーションにおいて、低発現のターゲットタンパク質のシグナルと検出能力の効率的な増強に効果的です。
TSAの原理
一次抗体と二次抗体を用いて組織または細胞サンプルを標識します。ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ (Horseradish Peroxidase; HRP) と結合した二次抗体を使用し、H2O2の存在下で標識されたチラミド基質を触媒することで、抗体およびHRPに近接したタンパク質のチロシン残基に共有結合する高反応性種を生成します。これによりシグナルが増幅します。
詳しくはこちら (※メーカーホームページに遷移します)
特長
- 低発現ターゲットタンパク質の検出が可能
- IHC、ICC、FISHにおけるシグナル増強
- 一次抗体使用量の削減
- 従来法より100倍高感度
- 簡便・柔軟でIHC/ICC/FISHワークフローへの容易な組み込み
- 蛍光多重システムとの互換性

他社品

TSA Vivid

TSA Vivid の輝度比較
HeLa細胞に対し、3-plex RNAscope Multiplex Fluorescent v2 AssayとDAPI (メーカーコード:5748) で共染色した。TSA Vivid dyes (520, 570, 650;右図) および他社品 (左図) で比較した。
全色素は1:1500希釈で使用した。
マーカー:Polr2a (緑色)、PPIB (赤色)、UBC (白色)
ハイコンテントイメージング
Tocrisでは、生細胞内のミトコンドリア、微小管、核、膜、アクチン細胞骨格、脂質、リソソームなどの細胞内または細胞構成要素の標識に役立つ各種プローブをご提供しています。
詳しくはこちら (※メーカーホームページに遷移します)

細菌のイメージング
細菌イメージング用蛍光プローブは、バクテリア研究と抗生物質設計に有用です。蛍光D-アミノ酸 (Fluorescent D-amino acids; FDAAs) はペプチドグリカン合成と動態研究に不可欠なツールであり、Tocrisの製品群は可視光スペクトル全域をカバーし、多重化解析の選択肢を拡大します。
FDAAsは細菌細胞壁内のペプチドグリカンを効率的に標識し、細胞形態・形成過程および細菌増殖の調査・可視化を可能にします。グラム陰性菌・陽性菌両方に使用でき、SRMへ適用いただけます。
詳しくはこちら (※メーカーホームページに遷移します)

sCy5DAの応用
100 μM の sCy5DAで標識化した枯草菌細胞の単一分子局在顕微鏡法 (Single molecule localization microscopy; SMLM) 画像
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
蛍光色素
TSA試薬
ミトコンドリア染色
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。