Mass photometry 用高濃度サンプル測定ユニット MassFluidix® HC

Refeyn / レフェイン・ジャパン
MassFluidix<sup>®</sup> HC
  • 高濃度試料の物性解析
  • 低アフィニティー試料の結合解析
  • TwoMPの追加モジュール

概要

MassFluidix® HCは、高濃度試料の物性解析、低アフィニティー試料の結合解析に適したMass photometry法の測定システムです。
通常、Mass photometry法は100 nM未満のサンプル濃度で最適に機能します。この濃度は多くの測定サンプルに適していますが、場合によっては、より高濃度でサンプルの挙動を分析する必要があります。例えば、低親和性相互作用によって形成された複合体は、低タンパク質濃度では解離するため、高濃度でしか確実に検出できないことがよくあります。
これに対処するために、RefeynはTwoMPのアドオンであるMassFluidix® HCを開発しました。

特長

マイクロ流路を利用したin line希釈システム

  • In lineによるサンプル供給のため、サンプルアプライが平準化されます。
  • マイクロ流路チップは消耗品として取り換えが簡便です。
  • 従来のバッチ式との切り替えが容易に実施可能です。

最大10,000倍の希釈を50 msec以内に実現

  • 希釈液とのコンタクト時間を極限まで短くすることで、極限までオリジナル濃度での特性解析を実施します。
  • 50 msec後の希釈コンディションを継続して測定します。

高濃度試料の Mass photometry 解析を実現

  • 最大90 μMタンパク質の測定が可能です。
  • 低アフィニティー試料の分子間相互作用解析に最適なシステムです。

アプリケーション

TrastzumabとFcRnとの相互作用解析 (低Affinity解析)

Trastuzumab : FcRn = 1:10の比率で混合したサンプルをMassFluidix HCとTwoMPを組み合わせて測定しました。手動での通常希釈によるTwoMPの測定結果と比較しました。

サンプルの初濃度は22 μMで測定時に10 nMまで希釈
青色:MassFluidix HCによる希釈
赤色:通常希釈

通常測定 (10 nM) では複合体のピーク (約200 kDa) を観察できていませんが (赤)、22 μM (MassFluidix HC) における測定では1:1の結合 (196 kDa)、1:2の結合 (251 kDa)のピークを確認できました (青)。さらに97 kDa (FcR) の2量体のピークも検出できています。

仕様

Bufferフローレート 1 mL/min
サンプルフローレート 0.1 - 8 mL/min
測定分子量範囲 50 - 5,000 kDa
希釈倍率 x 125 - x 10,000
アプライ可能最大濃度 90 μM
必要サンプル量 5 ‒ 20 μL (フローレートによる)
測定時間 5 ‒ 10 min
システム洗浄時間 10 min
装置サイズ 180 x 315 x 280 mm (W x D x H)
(別途コンプレッサーが必要になります)
装置重量 本体:約3 kg
電源 100 V、2 口

価格表

関連製品

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。