医薬品の安全性試験の一環として、微生物汚染を確認するための無菌試験が実施されます。薬局方に定められた無菌試験法では14日間の培養が必要とされることから、使用期限の短い細胞医薬品などを中心に、より迅速な試験法の必要性が高まっています。RiboNAT™は、NAT法(Nucleic Acid Amplification Test)により、迅速に細菌および真菌を検出することができます。
薬局方掲載 6 菌種の検出 :各 9 CFU/mLを添加
9 CFU/mL 検出可能
薬局方掲載 6 菌種の検出 :各 9 CFU/mLを添加(細胞存在下)
添加細胞:HEK293
細胞量:0.25 x 106 cells/mL
(0.5 x 106 cells /2 mL /assay)
※下記条件でも同様の結果を確認
・間葉系幹細胞 (MSC):0.5 x 106 cells/mL
・T-cell:1.0 x 106 cells/mL
細胞存在下でも 9 CFU/mL 検出可能
より高感度な測定
14時間以上のインキュベーションで、偏性嫌気性菌や増殖が遅い菌も2 CFU/mLを検出できました。
インキュベーション時間を延ばすことで、より高感度化が可能
RiboNAT™には、死菌DNA不活化試薬および、DNaseによる処理工程が含まれます。これにより検体中の残留DNAによる偽陽性を低減することができます。
残留DNAに起因する偽陽性を低減
項 目 | 内 容 |
---|---|
原理 | 蛍光プローブによるOne step逆転写リアルタイムPCR法 |
検出限界 | 100 RNAコピー/ reaction |
プライマー/プローブ配列のカバー率* | 細菌: 25,748種(95.7 %) 真菌: 1,683種(92.3 %) *In silico解析、3ミスマッチ許容、使用データバンク: Silva |
標的配列 | 細菌:23S Ribosomal RNA(検出波長:515-530 nm) 真菌:25/28S Ribosomal RNA(検出波長:675-690 nm) Internal Control:合成配列(検出波長:560-580 nm) |
※アッセイには3キット全てが必要です。
コードNo. | 製品名 | 容量 | 保存条件 | 希望納入価格 |
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291-98401 | RiboNAT™ Rapid Sterility Test - RNA Isolation Kit 1 | 50回用 | -20 ℃ | ¥280,000 |
297-98001 | RiboNAT™ Rapid Sterility Test - RNA Isolation Kit 2 | 50回用 | 室温 | ¥150,000 |
293-98101 | RiboNAT™ Rapid Sterility Test - Detection Kit | 100回用 | -20 ℃ | ¥320,000 |
※掲載しているイラストは「BioRender」を使用して作成しています。