抗Der f 2抗体
Der f 2はコナヒョウヒダニに由来する分子量 14,000 Daのタンパク質であり、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンの一種です。同じくコナヒョウヒダニのアレルゲンであるDer f 1やヤケヒョウヒダニ由来のDer p 1/Der p 2などと共にダニの主要なアレルゲンであると考えられています。当社では、Der f 2に対するマウスモノクローナル抗体を取り扱っております。構造類似性が高いとされるヤケヒョウダニのDer p 2にはほとんど交差性を示さず、Der f 2を特異的に認識することができます。
Der f 2とは?
Der f 2はコナヒョウヒダニ (Dermatophagoides farinae) に由来する分子量 14,000 Daのタンパク質であり、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンの一種です。同じくコナヒョウヒダニのアレルゲンであるDer f 1やヤケヒョウヒダニ (Dermatophagoides pteronyssinus) 由来のDer p 1/Der p 2などと共にダニの主要なアレルゲンであると考えられています。Der f 2は本来の機能が未解明な部分があるものの、自然免疫系であるToll Like Receptor 4 (TLR4) を刺激することでアレルギーの発症や憎悪に関与しているのではないかと言われています。加熱やpH変化に対する抵抗性があり、失活させるには分子中のジスルフィド結合 (S-S結合) を切断して構造を変化させる必要があります。
なおヤケヒョウダニとコナヒョウダニのアレルゲンには構造的な類似性が見られ、Der p 1-Der f 1間のアミノ酸配列は78%、Der p 2-Der f 2間のアミノ酸配列は88%が一致しており、どちらか一方でも感作されれば、いずれのアレルゲンでもアレルギー症状が引き起こされると考えられています1)。
製品ラインアップ
当社では、Der f 2に対するマウスモノクローナル抗体を取り扱っております。構造類似性が高いとされるヤケヒョウダニのDer p 2にはほとんど交差性を示さず、Der f 2を特異的に認識することができます。
抗体情報
抗Der f 2, モノクローナル抗体 (13A4) | 抗Der f 2, モノクローナル抗体 (15E11) | |
---|---|---|
コードNo. | 012-28641 | 015-28631 |
抗体種 | モノクローナル抗体 | モノクローナル抗体 |
クローンNo. | 13A4 | 15E11 |
免疫動物 | マウス | マウス |
サブクラス | IgG1 | IgG1 |
交差性 | Der f 2に特異的 (ただし、Der p 2に対しわずかに交差性を示す) |
Der f 2に特異的 (Der p 2に対し交差性反応は見られない) |
参考文献
- 安枝浩: アレルギー, 57(7), 807(2008).
ダニアレルゲンの免疫生物学とアレルギー疾患
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