iCell® ミクログリア
iCell® Microglia は、FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc 製のヒトiPS 細胞由来ミクログリア細胞です。
ミクログリアは、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などに関与する免疫細胞で、死んだ神経細胞や脳内に集積したアミロイドβ タンパク質を貪食するなどの免疫機能を有しています。本製品は、カルフォルニア大学アーバイン校から独占的に許諾されたライセンスであるBlurton-Jones 研究室の分化法に基づき作製されています。
ドナー情報
| 01279 株 | |
|---|---|
| 性別 | 男性 | 
| 年齢層 | 55-59歳 | 
| 民族性 | Caucasian | 
| 組織起源 | PBMC | 
| リプログラミング方法 | エピソーマルベクター | 
アプリケーション
高純度のミクログリア集団であるiCell® Microglia
| 局在 | マーカー | 純度 | 
|---|---|---|
| 細胞膜マーカー | CD33+ | > 80 % | 
| CD45+ | ||
| TREM2+ | ||
| 細胞内マーカー | P2RY12 | |
| TMEM119+ | ||
| CX3CR1+ | ||
| IBA-1+ | 
iCell® Microglia の細胞形態およびIba1 抗体による免疫染色
PEI/Laminin によりコーティングしたプレートにおける播種後1日目のiCell® Microglia 明視野画像(A)。播種後1 日目のiCell® Microglia におけるミクログリア抗体Iba1(緑) および核染色試薬DAPI(青)による二重陽性細胞(B)。
生細胞核染色およびIba1-TREM2 抗体による二重免疫染色
播種後1日目のiCell® Microglia における生細胞染色試薬Calcein AM(緑)および核染色試薬DRAQ5(赤)による二重陽性細胞(C)。播種後1日目のiCell® Microglia におけるミクログリア抗体Iba1(緑)およびTREM2(赤)による二重陽性細胞(D)。
iCell® Microglia における刺激応答性サイトカインの遊離
播種後3日目にlipopolysaccharide(100 ng/mL) およびIFN gamma(50 ng/mL) で刺激。刺激処置後24 時間の培養上清をLuminex Multiplex Assay で測定。

iCell® Microglia の貪食作用
Staphylococcus aureus(SA) BioParticles® Conjugate(ThermoFisher Sientific)をiCell® Microglia に処置し、IncuCyte® Live-Cell Analysis System(Sartorius AG) を用いて陽性シグナルを検出することにより、貪食作用の経時変化を観察した。

ミクログリア抗体Iba1 およびTREM2 による二重陽性細胞
Iba1 は、神経系のミクログリア特異的に発現する約17 kDa のタンパク質で、ミクログリアマーカーとして頻用されています。当社のIba1 抗体(#019-19741)を用いてiCell® Microglia が染色されることを確認した。
実験条件
細胞数:14,500 cells/well (384 well plate)
 抗体濃度:1:500
抗体情報
抗原:合成ペプチド(Iba1のC末端配列)
 サブクラス:ウサギIgG
 濃度:0.5 mg/mL
 交差性:マウス、ラット、ヒト
 適応:免疫組織染色(凍結切片) 1:500-1,000
 免疫細胞染色 1:500-1,000
アプリケーション詳細
※アプリケーション名をクリックすると外部サイトのアプリケーション情報が開きます
| アプリケーション名 | 概要 | |
|---|---|---|
| 1 | Immunofluorescent Labeling | iCell® ミクログリアに最適化された免疫染色法です。 | 
| 2 | Labeling Amyloid Beta with pHrodo Red | iCell® ミクログリアに最適化された Aβ アミロイドの貪食評価法です。 | 
| 3 | Measuring Microglia Phagocytosis: Kinetic Imaging on the IncuCyte | IncuCyte を用いた画像解析による iCell® ミクログリアの貪食能評価法です。 | 
| 4 | Tri-Culture of iCell Microglia with iCell Neuronal Cell Types and iCell Astrocytes | iCell® ミクログリアと iCell Astrocytes および iCell GABANeurons の三者共培養に最適化された培養法です。 | 
動画
- 

Webinar: Developing a Panel of Human Pluripotent Stem Cell-Derived Microglia to Model Neurodegenerative Diseases 
( FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. のホームページに移動します )2020年7月にFCDIが開催したiCell Microglia およびその疾患モデルに関するウェビナーの動画です。 - 閲覧には、氏名・Eメールアドレス・所属の登録が必要です。
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ドキュメント
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専用培地
| コードNo. | メーカーコード | 品名 | 容量 | 
|---|---|---|---|
| iCell® Microglia 01279 株 | |||
| 559-33671 | C1110 | iCell® Microglia 01279 1M Cells iCell® ミクログリア-01279  | 
>1.0 x 106 cells/vial | 
| 556-56641 | M1054 | iCell® Grial Base Medium iCell® ミクログリア用基礎培地  | 
50 mL | 
| 553-56651 | M1055 | iCell® Neural Supplement C iCell® 神経用サプリメント C  | 
1 mL | 
| 550-36881 | M1036 | iCell® Microglia Supplement A iCell® ミクログリア用サプリメント A  | 
0.5 mL | 
| 557-36891 | M1037 | iCell® Microglia Supplement B iCell® ミクログリア用サプリメント B  | 
0.5 mL | 
関連論文
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 Langlois J., et al. Journal of Neuroinflammation, 21,276 (2024) .  | 
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 Ramaswami G., et al. Scientific Reports, 14,2153(2024)  | 
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 2024 年度にFUJIFILM Cellular Dynamics社が公開した資料と、iCell ミクログリアが使用された論文リストです。  | 
製品一覧
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