PFAS分析用溶媒
有機ふっ素化合物 (PFAS) であるペルフルオロオクタン酸 (PFOA) やペルフルオロオクタンスルホン酸 (PFOS) は、環境中で分解されにくく、高い蓄積性も有するため、「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)※」を始めとして、国内外でさまざまな規制の対象となっています。国内では主に水道水質基準においてPFASが規制対象となっています。2026年4月にはPFOA,PFOSが水質基準項目に設定される予定です。また、PFHxSに加え、新たに7種のPFASが要検討項目に追加される予定です。
当社では、PFASを分析する際の前処理等で使用いただける各種PFAS分析用溶媒を取り揃えております。いずれの溶媒もPFOA, PFOS, PFHxSの濃度が低値であることとHPLC用規格の保証項目を保証しています。そのため、溶媒由来のPFASのコンタミネーションを心配せず、PFAS分析を行うことができます。
- POPs条約
毒性が強く、難分解性、生物蓄積性、長距離移動性、人の健康または環境への悪影響を有する化学物質のことを残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants; POPs)と呼び、POPsの製造および使用の廃絶・制限、排出の削減、これらの物質を含む廃棄物等の適正処理等を規定している条約です。
条約を締結している加盟国は、対象となっている物質について、各国がそれぞれ条約を担保できるように国内の諸法令で規制することになっています。
PFAS分析用溶媒
特長
- 溶媒中のPFOA, PFOS, PFHxSの濃度が1 ng/L以下であることを保証
- PFAS分析の際の前処理や器具洗浄に使用可能
- HPLC用規格の保証項目を保証
試験項目例 (メタノール)
試験項目 | 規格値 | |
---|---|---|
外観 | 無色澄明の液体 | |
密度 (20 ℃) | 0.789-0.792 g/mL | |
屈折率n D20 | 1.327-1.330 | |
吸光度 (210 nm) | 0.60以下 | |
吸光度 (220 nm) | 0.30以下 | |
吸光度 (230 nm) | 0.15以下 | |
吸光度 (240 nm) | 0.06以下 | |
吸光度 (254 nm) | 0.015以下 | |
吸光度 (260-400 nm) | 0.01以下 | |
水分 | 0.05%以下 | |
不揮発物 | 5 ppm以下 | |
酸 (HCOOHとして) | 0.001%以下 | |
過酸化物 (H2O2として) | 5 ppm以下 | |
蛍光試験 | 試験適合 | |
PFAS分析適合性試験 | PFOA | 1 ng/L以下 |
PFOS | 1 ng/L以下 | |
PFHxS | 1 ng/L以下 | |
含量 (キャピラリーカラムGC) | 99.7%以上 |
分析例
当社では、本製品を1000倍に濃縮したブランク試験を行い、PFOA, PFHxS, PFOSが低値であることを確認しております。そのため、通知法に基づくPFAS分析においても安心してご使用いただけます。
超純水


メタノール


アセトニトリル


製品一覧
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混合標準液 (*直鎖化合物の含量が明確な混合標準液です)
混合内部標準液 (*直鎖化合物の含量が明確な混合標準液です)
標準品 (*直鎖化合物の含量が明確な標準品です)
固相抽出カラム
HPLCカラム
溶媒
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