スフェロイド・オルガノイド培養試薬/器材(再生医療)
「スフェロイド」および「オルガノイド」は、いずれも三次元培養技術により形成される3D細胞モデルです。
二次元培養よりもより生体に近い構造であり、細胞本来の機能を発揮するために有効であると考えられています。またiPS細胞は三次元培養により未分化状態を維持したまま、大量培養も可能であることから再生医療分野にも応用が期待されています。さらに、iPS細胞から特定の細胞に分化誘導するオルガノイド作製法も数多く開発されており、技術開発や機能解析が進んでいます。
スフェロイドおよびオルガノイドの作製では、培養容器との接着性が重要です。そのため、細胞低接着面プレートや微細ウェルを用いた培養法、三次元ゲルを用いたゲル内培養法などが用いられてます。
当社では、再生医療研究に有用なスフェロイドおよびオルガノイド培養用の試薬・器材を取り扱っています。
スフェロイドとオルガノイドの違い
スフェロイドとオルガノイドには、以下のような違いがあります。
| スフェロイド | オルガノイド | |
|---|---|---|
| 構造 |
![]() 単一もしくは少数の細胞種から構成される細胞凝集塊。 |
![]() 特定の臓器構造を模倣するミニ臓器。 |
| メリット | 作製が容易であり、低コストで作製可能 | 生体組織の複雑性や機能をより忠実に再現 |
| デメリット | 長期培養が困難 | 作製の難易度が高く、高コストを要する |
| 用途 | 薬剤スクリーニング、毒性試験 | 臓器発生の研究、疾患モデル、再生医療研究 |
スフェロイド
スフェロイドは、細胞外基質(ECM:Extracellular Matrix)を使用せず、超低接着の培養容器を用いて形成される球状の細胞集塊です。オルガノイド培養と比較して、より幹細胞様細胞の性質を持つ細胞を生存させやすいと言われており、特に腫瘍の幹細胞性に着目した研究に適しています。また、マトリックスなどの細胞外基質を用いないため、細胞継代時や解析時におけるゲルの溶解操作が不要であるなど、低コストかつ簡便に取り扱える点がメリットです。しかし、自己組織化(Self-organization)は起こらないため、オルガノイドと比較すると生体模倣性においては限定的です。
当社では、スフェロイド形成促進剤、ES/iPS細胞用低分子化合物などを取り扱っています。
オルガノイド
オルガノイドは、マトリゲルなどの細胞外基質を細胞の足場材として用い、専用の培養液を添加して培養する3次元構造体です。
細胞集団と細胞外基質の相互作用を含めて解析でき、スフェロイドと比較して生体内の組織構造や機能をより忠実に再現できるほか、培養初期の成功率が高いというメリットがあります。また、自己組織化するため、実際の臓器に類似した複雑な組織構造を模倣することが可能です。
当社では、オルガノイド培養に用いられる低分子化合物を取り扱っています。
培地や血清、細胞解離試薬、サイトカイン、培養器材など、低分子化合物以外の関連製品については、以下よりご覧ください。




