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ライフサイエンス

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1 Step RT-qPCR と 2 Step RT-qPCRのどちらを選ぶ?

遺伝子発現解析やウイルス検査などの分野において、RT-qPCR (Reverse Transcription quantitative PCR) は、現在代表的な分子生物学的手法の一つとなっています。高感度かつ定量的にRNAを検出できることから、基礎研究のみならず、臨床検査や感染症診断においても広く活用されています。RT-qPCRを実施する際には、「1 Step RT-qPCR」 と 「2 Ste...

ライフサイエンス

【連載】ライフサイエンス論文レビュー 「第1回 細胞外小胞 -PSアフィニティー法を用いた論文とそれにまつわる物語-」

本記事は、富士フイルム和光純薬 バイオ製品推進部 寅嶋 崇 が執筆したものです。

細胞外小胞 (EV)、それは脂質二重膜に包まれた直径100 μmほどの小胞。1946年のChargaffらの論文でその存在が明らかになってから、はや80年が経過した。細胞からの伝達分子として注目を浴びたEVは、タンパク質はもちろん、核酸 (DNA、RNA) 、脂質、糖鎖、代謝物を含み、ヒトを蝕むがんを含む種々の疾患マーカー (バイオマーカー) の探索に貢献するとされた。発見から当面はEV自体の構造...

ライフサイエンス 総説

【総説】商業利用可能なMSCセルバンクの構築

本記事は、和光純薬時報 Vol.94 No.1(2026年1月号)において、
株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング (J-TEC)  竹内 俊祐 様、渡部 正利喜 様に執筆いただいたものです。

ヒト(同種)由来体性幹細胞を用いた再生医療等の発展には、原料となるヒト(同種)の組織及び細胞の適切な入手方法の確立が重要課題である。しかし、ヒト組織の商業目的による健常部への侵襲は法的、倫理的にも受け入れ難く、さらに組織提供はドナーからの自発的な寄託が原則となっていることが、同種細胞を用いた再生医療を開発する者にとって高いハードルとなっている。

ライフサイエンス 総説

【総説】再生医療における迅速無菌試験法 その選択と課題

本記事は、和光純薬時報 Vol.94 No.1(2026年1月号)において、
地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター 次世代創薬創生センター 松山 晃文 様に執筆いただいたものです。

再生医療等安全性確保法下において、再生医療提供に起因する敗血症発症も報告されている。これは、適切な検体を用いた適切なタイミングでの適切な無菌性が担保されていない可能性を示唆する。そこで本稿では、無菌性を投与前に担保すべく実施する迅速無菌試験に焦点を当てるべく議論することとした。まず、無菌性担保の核心をなす微生物検出法の原理を分類、各々の(微生物)無菌試験法の特徴と射程とする検査について比較する。次...

ライフサイエンス 総説

【総説】構造保持性・蛍光保持性・抗原保持性に優れた新規組織固定液―FM Fix―

本記事は、和光純薬時報 Vol.93 No.4(2025年10月号)において、
名古屋大学医学部附属病院・腎臓内科・講師 古橋 和拡様に執筆いただいたものです。

組織固定とは、生体内での状態を静的に保存し、生体外で観察可能にするための手段である。生体組織は生体外に取り出した瞬間から生体内での情報を失い始めるが、組織固定により、細胞の形態や組織構造、タンパク質の発現量および分布といった生体情報を長期間保持することが可能となった。また、組織標本の作製過程では、各種試薬による処理、温度変化、pH変化といった工程を経るが、あらかじめ適切な固定を行うことで、こうした...

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