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【テクニカルレポート】新規培養培地F-hiSIEC™ Culture Medium ALの開発と薬物動態研究への応用

本記事は、和光純薬時報 Vol.93 No.3(2025年7月号)において、富士フイルム株式会社 バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 諸橋 康史様に執筆いただいたものです。

F-hiSIEC™(ヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞)は、FFグループが保有するiPS細胞関連の技術と名古屋市立大学の松永民秀教授が持つ分化誘導技術を組み合わせて作製された細胞である。本細胞は、ヒト小腸に近い性質を有するため、食品や薬物の吸収、毒性評価、免疫・炎症評価、さらにはノロウイルス培養および消毒剤評価ができ、食品メーカー、製薬企業、アカデミア等で幅広く活用されている。

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【テクニカルレポート】ライフサイエンス研究の進展にもたらすハイスループットな高画質イメージングの重要性

本記事は、和光純薬時報 Vol.93 No.2(2025年4月号)において、横河電機株式会社 ライフ事業本部 
遠藤 利朗様、居原田 真史様、太田 亜紀様に執筆いただいたものです。

近年、顕微鏡を用いた画像取得および解析技術の急速な進化は、ライフサイエンス研究における生命現象の解明に重要な役割を担っています。特に、サブセルラーレベルでの可視化と詳細な画像解析は、新たな生物学的知見の発見に絶大な威力を発揮しています。ここでは、画像を取得して解析する細胞イメージングの利点と、その発展型であるハイコンテントアナリシス(HCA)やシングルセル解析について解説します。

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第一回 富士フイルムの創薬知を活かした専門家によるコンサルティングでお客様の創薬を徹底支援いたします!

今回の試薬ブログに掲載させていただく全3回の投稿のコンセプトを最初にご説明いたします!3回にわたってご紹介するのは、富士フイルムグループの手がける創薬支援CROサービスの特長です。

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【テクニカルレポート】ヒト腎細胞3D-RPTEC®の開発と創薬研究での有用性

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.4(2024年10月号)において、日機装株式会社 インダストリアル事業本部 精密機器技術センター 高橋 越史様、森村 馨様に執筆いただいたものです。

従来使用されていたヒトの腎臓細胞としては株化細胞の「HK-2細胞」、初代細胞の「ヒト初代近位尿細管上皮細胞(RPTEC)」がありました。これらの細胞は薬物トランスポーターの発現量が低く、培養日数によって腎臓関連の機能を失っていくことがわかっています。そのため、近年ではヒトiPS細胞由来腎オルガノイドや新鮮腎モデルを用いた研究が精力的にされています。

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【テクニカルレポート】ビフィズス菌とヒトiPS由来小腸様上皮細胞の相互作用による代謝産物の網羅的解析

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.3(2024年7月号)において、森永乳業株式会社 基礎研究所腸内フローラ研究室 宣 旭様に執筆いただいたものです。

Bifidobacterium属細菌(以下ビフィズス菌)は腸内細菌叢を構成する主要な菌種であると同時に、プロバイオティクスとしても広く商業利用されている。ビフィズス菌は主に糖を代謝して乳酸や酢酸を産生するが、これら代謝産物は腸管バリア機能の増強や有害な病原性細菌の排除、免疫賦活作用など私たちの健康維持に重要な役割を果たす。

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