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分析

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】ふっ素化シリコン修飾カラムWakopak® Fluofix-Ⅱの分離特性

本記事は、和光純薬時報 Vol.73 No.4(2005年10月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 福本 昌巳が執筆したものです。

現在、一般的なHPLC分析には、主として全多孔性球状シリカゲルを基材とした化学修飾型充てん剤が使用され、その中でもODS充てん剤(C18、オクタデシルシリカゲル)が最も普及しています。しかし、ODS充てん剤も万能とはいかず、それを補完する形で炭素鎖長の異なる充てん剤や、イオン交換基、親水性基などの異なる修飾基をもつ充てん剤、あるいはこれらを合わせもつ充てん剤が開発されています。 当社では、これらの...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:急にピーク形状が異常になり、うまく分析できなくなった。原因と対処方法を教えて下さい

本記事は、Analytical Circle No.38(2005年9月号)に掲載されたものです。

ピーク形状が異常になる原因としては様々な要因が考えられます。図1は簡単なHPLCの構成図ですが、ここではその構成要因毎に対処方法を示します。 溶離液 まず溶離液の組成(溶媒組成、pH、緩衝液濃度など)が正しいかどうかチェックします。また調製後長時間経過した移動相を使用していると異物が混入したり微生物が繁殖したりすることがあります。新たに調製した溶離液で分析を行い確認します。

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】食品に残留する農薬などのHPLC分析における前処理 エビ試料中のテトラサイクリン系抗菌剤のHPLC分析

本記事は、和光純薬時報 Vol.73 No.3(2005年7月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 久保田 守が執筆したものです。

近年、食品に残留する農薬、飼料添加物または動物用医薬品の成分が社会的に問題となっており、厚生労働省より試験方法が示されている(通知 試験法)1)。本試験法によれば、テトラサイクリン系抗菌剤(オキシテトラサイクリン:OTC、クロルテトラサイクリン:CTC、テトラサイクリン:TC、以下TC類)の分析は、抽出試料の前処理にスチレンジビニルベンゼン共重合体ミニカラムを用いた固相抽出による前処理とHPLC-...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】アルデヒド類捕集および誘導体化用カートリッジのブランク値測定方法について(2)ガラス器具の影響

本記事は、和光純薬時報 Vol.73 No.2(2005年4月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 久保田 守が執筆したものです。

ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドは、大気汚染防止法(環境省)、室内空気汚染に係るガイドライン(厚生労働省)により規制され、測定法が定められている1, 2, 3, 4)。 その手法の一つとして、2,4ージニトロフェニルヒドラジン(DNPH)含浸シリカゲルが充てんされたカートリッジに大気や室内空気を通気させることによりアルデヒドやケトン類を捕集、DNPHと誘導体化後、HPLC法により目的成分を定量す...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:タンパク質やペプチドの分析方法について教えて下さい

本記事は、Analytical Circle No.36(2005年3月号)に掲載されたものです。

タンパク質あるいはペプチドは、加熱や有機溶媒の添加などにより変性・失活しやすいため、試料の取り扱いは保存を含め注意が必要です。タンパク質の変性の原因としては物理的要因[加熱、凍結、高圧、紫外線、放射線、撹拌など]及び化学的要因[pH(酸やアルカリ)、有機溶媒、重金属塩、変性剤(尿素など)、界面活性剤、還元剤(2-メルカプトエタノール)など]があります。 保存に関してはタンパク質の種類によって冷凍あ...

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