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分析

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】Wakosil-II HG、AR、RSそれぞれのODSはどの様に使い分ければよいのでしょうか。

本記事は、Analytical Circle No.5(1997年6月号)に掲載されたものです。

Wakosil-Ⅱシリーズは、高純度球状シリカゲルを原料として合成され、さらに高度にエンドキャップ処理されていますので、酸性、塩基性化合物はもとより金属配位性化合物の分析においても対称性に優れたピーク形状が得られるという特長があります。Wakosil-Ⅱシリーズには、Wakosil-Ⅱ HG, AR, RSという分離特性の異なる3タイプのODSがあり、それぞれの特長を生かした有効な使い分け方を以下...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】セミミクロカラムの有用性について(汎用カラムとの分離比較)

本記事は、和光純薬時報 Vol.65 No.2(1997年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

近年、微量成分の高感度検出、環境問題に起因する移動相溶媒の使用制限から、内径2 mm程度のセミミクロカラムの利用度が増している。セミミクロカラムは、汎用の分析カラムに比べ表1に示した利点と効果がある。 しかし、この利点を生かし十分に期待される効果を発揮させるためには、ハード及びソフト面での注意が必要である。表2に主な注意点を示したが、ハード面からみれば、現在市販されている装置は、それ自体セミミクロ...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】グラジエント分析時の注意点について その2

本記事は、和光純薬時報 Vol.65 No.1(1997年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

前報において、グラジエント分析における注意点として(1) 装置間差があること、(2) その最大の原因はグラジエントミキサー容量、及び配管容量にあること、(3) そのチェック方法としてアセトングラジエント試験が有効であることを説明した。 今回は、カラムサイズ、流速などを変化させた場合のグラジエント条件の変更方法について説明する。 イソクラティク分析の場合、分離の効率はカラムの長さに直接関係し、カラム...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】低波長用イオンペア試薬はどの様な効果、違いが有るのでしょうか。

本記事は、Analytical Circle No.3(1996年11月号)に掲載されたものです。

一例としてHPLCで食品中の臭素分析を行う場合に、検出UV205 nmでイオンペア試薬として4級アンモニウム塩を用いる分析法があります。 日頃、254 nmで何ら問題なく使用していたイオンペア試薬であっても、目的成分が低濃度で、なおかつ検出をUV低波長で測定した場合、一般のイオンペア試薬を用いていてはバックグラウンドが高くなり(1)ベースラインの乱れ(2)夾雑ピークの発生(3)目的サンプルのピーク...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】グラジエント分析時の注意点について

本記事は、和光純薬時報 Vol.64 No.4(1996年10月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

HPLC分析においては、通常一定組成の溶媒で溶離するイソクラティック分析法と、時間とともに移動相の組成を変化させて溶離するグラジエント分析法が用いられている。グラジエント分析法は、移動相の溶媒混合比、イオン強度、pHなどを時間とともに凸型、直線型、凹型に変化させ(ODS充てん剤など逆相系では溶媒の混合比を直線型に変化させる場合が圧倒的に多いが)、保持能(k')が小さく溶出が早いため分離が不完全な成...

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