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分析

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】グラジエント分析時の注意点について その2

本記事は、和光純薬時報 Vol.65 No.1(1997年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

前報において、グラジエント分析における注意点として(1) 装置間差があること、(2) その最大の原因はグラジエントミキサー容量、及び配管容量にあること、(3) そのチェック方法としてアセトングラジエント試験が有効であることを説明した。 今回は、カラムサイズ、流速などを変化させた場合のグラジエント条件の変更方法について説明する。 イソクラティク分析の場合、分離の効率はカラムの長さに直接関係し、カラム...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】低波長用イオンペア試薬はどの様な効果、違いが有るのでしょうか。

本記事は、Analytical Circle No.3(1996年11月号)に掲載されたものです。

一例としてHPLCで食品中の臭素分析を行う場合に、検出UV205 nmでイオンペア試薬として4級アンモニウム塩を用いる分析法があります。 日頃、254 nmで何ら問題なく使用していたイオンペア試薬であっても、目的成分が低濃度で、なおかつ検出をUV低波長で測定した場合、一般のイオンペア試薬を用いていてはバックグラウンドが高くなり(1)ベースラインの乱れ(2)夾雑ピークの発生(3)目的サンプルのピーク...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】グラジエント分析時の注意点について

本記事は、和光純薬時報 Vol.64 No.4(1996年10月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

HPLC分析においては、通常一定組成の溶媒で溶離するイソクラティック分析法と、時間とともに移動相の組成を変化させて溶離するグラジエント分析法が用いられている。グラジエント分析法は、移動相の溶媒混合比、イオン強度、pHなどを時間とともに凸型、直線型、凹型に変化させ(ODS充てん剤など逆相系では溶媒の混合比を直線型に変化させる場合が圧倒的に多いが)、保持能(k')が小さく溶出が早いため分離が不完全な成...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】一度調整した移動相の溶媒濃度を簡単に変更したいのですが。

本記事は、Analytical Circle No.2(1996年8月号)に掲載されたものです。

A:下図に数値をあてはめれば簡単に変更できます。例1)現在30 %CH3OHの移動相を、70 %CH3OH溶液を用いて50 %CH3OH移動相に作りかえたい。例2)現在45 %CH3CNの移動相を、水を用いて25 %CH3CN移動相に作りかえたい。

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】生体試料直接分析用充填剤の開発の試み その2

本記事は、和光純薬時報 Vol.64 No.3(1996年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

前報において、血清などのタンパク質を多量に含む生体試料中の成分を、前処理操作することなく直接分析可能な充てん剤として、新規にGPN6-Silicaを開発したことと本充てん剤を前処理カラムとして利用した場合のカラムスイッチング分析への応用について説明した。そこで本報では、血清中の尿酸の直接分析法について説明する。 血清中の尿酸濃度は、痛風、Lesch-Nyhan 症候群をはじめとする種々の疾患との相...

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