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【テクニカルレポート】ヒト万能性幹細胞研究用試薬;未分化維持培地 StemSure® hPSC Medium Δ 及び蛍光標識未分化マーカーレクチン rBC2LCN (AiLecS1)

本記事は、和光純薬時報 Vol.82 No.1(2014年1月号)において、和光純薬工業 ライフサイエンス研究所 細胞生物センター 福田 雅和、吉居 華子が執筆したものです。

再生医療の実現が望まれる昨今、幹細胞研究分野は目覚しい発展を遂げている。なかでも大きなブレイクスルーはヒト万能性幹細胞である胚性幹細胞(ES 細胞)及び人工多能性幹細胞(iPS 細胞)の樹立である。iPS 細胞は終末分化した体細胞から樹立できることから、ES 細胞樹立時に伴う受精卵破壊という倫理的問題を回避でき、また移植医療の高いハードルである拒絶反応も生じないという理由から、細胞移植医療の有望な...

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【テクニカルレポート】新規発光試薬イムノスター® ゼータの開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.80 No.3(2012年7月号)において、和光純薬工業株式会社 ライフサイエンス研究所 平安 一成が執筆したものです。

当社は、2009 年にウエスタンブロット用高感度発光試薬イムノスター® LD(コードNo. 290-69904 など)を商品化させていただきました。この試薬は、発光基質としてルミノール誘導体である L-012(8-Amino-5-chloro-7-phenylpyrido [3,4-d] pyridazine-1,4-(2H , 3H) dione Sodium Salt)を使っています。

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【テクニカルレポート】microRNA Extractor® SP Kit (血液中の microRNA 抽出用試薬)の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.79 No.4(2011年10月号)において、和光純薬工業株式会社 ゲノム研究所 光葉 麻理、平安 一成が執筆したものです。

microRNA は約 22 塩基からなる機能性低分子 RNA で、遺伝子発現を制御するガイド分子として機能しており、分化、発生あるいはがん化など多くの生命現象に深くかかわっていることが知られています。最近は、その働きに注目が集まり、将来的にヒトの血漿や血清中に存在する microRNA が悪性腫瘍やその他の疾患のバイオマーカーとなりうる可能性を示唆する報告もなされています 1,2)。 そこで筆者...

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【テクニカルレポート】新しい免疫沈降実験ツールの紹介

本記事は、和光純薬時報 Vol.79 No.1(2011年2月号)において、和光純薬工業株式会社 ゲノム研究所 西部 隆宏、吉居 華子が執筆したものです。

免疫沈降法は、ビーズに固定化した抗体が抗原(目的のタンパク質)と反応し沈殿することを利用した抗原の分離・精製法です。この方法は単に抗原タンパク質を精製するためだけの方法ではなく、抗原タンパク質と相互作用するタンパク質や核酸などを共沈させることができるため、タンパク質間相互作用の同定、クロマチン免疫沈降(Chromatin Imuunoprecipitaion : ChIP)、RNA 免疫沈降(RN...

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【テクニカルレポート】抗 Argonaute 抗体を用いた microRNA 研究ツールの紹介

本記事は、和光純薬時報 Vol.78 No.2(2010年4月号)において、和光純薬工業株式会社 ゲノム研究所 西部 隆宏、請川 亮、林田 幸信、黒川 勉が執筆したものです。

microRNA は約 22 塩基からなる一群の機能性低分子 RNA で、遺伝子発現を転写後レベルで制御するガイド分子として機能し、さまざまな生体機能を担っていることが報告されています1)。ヒトやマウスでは 1,000 種類以上の microRNA の存在が示唆されており、機能未知な新規 microRNA の同定、疾患に関連する microRNA の機能解明などが世界中で盛んに進められています。ま...

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