【テクニカルレポート】電気泳動ゲルのネガティブ染色からウエスタンブロッティングまで ネガティブゲル染色 MS キットの染色応用例
本記事は、和光純薬時報 Vol.70 No.2(2002年4月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 河野 直幸が執筆したものです。
ポリアクリルアミドゲルを使用した電気泳動は、タンパク質の分離精製に広く用いられています。検出は、通常 CBB 染色、銀染色で行いますが、染色されたタンパク質が不必要な修飾を受けます。一方、ネガティブ染色法はタンパク質が修飾されないので、切り出したタンパク質の MS 解析、ウエスタンブロッティングに有用です。
ネガティブ染色法は、イミダゾールのイミノ基が、種々の金属に置換され難溶性の塩を生成し白濁す...