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【テクニカルレポート】電気泳動ゲルのネガティブ染色からウエスタンブロッティングまで ネガティブゲル染色 MS キットの染色応用例

本記事は、和光純薬時報 Vol.70 No.2(2002年4月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 河野 直幸が執筆したものです。

ポリアクリルアミドゲルを使用した電気泳動は、タンパク質の分離精製に広く用いられています。検出は、通常 CBB 染色、銀染色で行いますが、染色されたタンパク質が不必要な修飾を受けます。一方、ネガティブ染色法はタンパク質が修飾されないので、切り出したタンパク質の MS 解析、ウエスタンブロッティングに有用です。 ネガティブ染色法は、イミダゾールのイミノ基が、種々の金属に置換され難溶性の塩を生成し白濁す...

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【テクニカルレポート】Wakosil-II 5C18HG による血清クレアチニンの測定

本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.2(1993年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

クレアチニンは、筋・神経内でクレアチンリン酸から直接に、あるいはクレアチンの脱水によって生成され、腎糸球体からろ過された後、ほとんど再吸収されることなく尿中に排泄されます。従ってクレアチニンの測定は糸球体の高度の病変に起因する腎不全腎炎などの腎疾患、尿毒症などの診断、治療経過の観察に必須の臨床検査項目となっています。 測定法としては、Jaffe 法に基づく各種方法からクレアチニンを特異的に測定可能...

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【テクニカルレポート】水溶性蛍光標識試薬による各種生理活性物質の測定

本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.1(1993年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 里村 慎二が執筆したものです。

各種官能基に対して選択的で高感度な蛍光ラベル化試薬が、これまでに種々開発されております。また、このような官能基の定量にとどまらず、タンパク質、核酸、酵素等の生化学の研究に於いては、基質やリガンドとして使用する場合や、糖鎖等の構造解析にも蛍光標識が多用されてきております。 しかしながら、この目的には水中で標識反応が可能なこと、蛍光標識物が水溶性でかつ安定なこと等が必要になりますが、現在使用されている...

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