【テクニカルレポート】光塩基発生剤(WPBGシリーズ)
本記事は、和光純薬時報 Vol.81 No.3(2013年7月号)において、和光純薬工業 化成品研究所 酒井 信彦が執筆したものです。
UV(紫外線:Ultra Violet)を利用した化学反応は古くから知られており、さまざまな分野で広く応用されている。中でも、UV 照射によってラジカルや酸などの化学種を発生し、モノマーを重合もしくは架橋させて硬化樹脂を形成する技術は、電子産業、塗料、インキ、接着剤、封止材の分野で幅広く利用されている。硬化が迅速であるため生産効率を飛躍的に向上できることや、UV 照射部分にのみ選択的に微細な加工を...