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テクニカルレポート

培養 受託サービス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】創薬の安全性試験におけるヒトiPS 細胞由来心筋細胞を用いた 評価の重要性

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.2(2021年4月号)において、富士フイルム株式会社 バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 森村 馨様に執筆いただいたものです。

現在、医薬品開発において実施すべき安全性試験は、その実施時期とともにICH ※ 1 で定めた国際ガイドラインに規定されている1)。安全性試験の中でも、安全性薬理試験は生命維持機能に関わる心血管系、中枢神経系及び呼吸器の安全性を評価する極めて重要な試験であり、ヒト臨床試験の前に行われるべき試験としてICH S7A/S7B で規定されている2)。ICH S7A には、安全性薬理試験の一般原則と推奨事項...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】エクソソーム除去FBS中に残存するエクソソーム量の評価 −高感度エクソソーム検出技術が可能にした新たな品質保証−

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.2(2021年4月号)において、富士フイルム和光純薬 ライフサイエンス研究所 笹本 宏大が執筆したものです。

種々の細胞から放出される小胞、エクソソームは生命現象の理解のための基礎研究だけでなく、近年診断や治療といった研究分野でも注目を集めている。培養細胞由来のエクソソームの取得及び解析を行うにあたっては、細胞培養時にエクソソーム除去処理したウシ胎児血清(Fetal Bovine Serum : FBS)を添加した培地が多く用いられているが、その残存の有無の詳細な検証や、その後の実験への影響を議論するよう...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】STQ法を応用したネオニコチノイド系農薬の分析法

本記事は、ChemGrowing Vol.15 (2021年2月号)において、株式会社アイスティサイエンス技術営業部 小西 賢治様に執筆いただいたものです。

ネオニコチノイド系農薬は各国で使用されているが、ミツバチにおいて蜂群崩壊症候群の一因とされているため、近年ではEUなど諸外国で一部使用規制が進んでいる。しかし日本では使用規制がなされていないため分析の需要も高い。ここでは「迅速・簡便・高精製」な残留農薬分析法であるSTQ※-LC法を応用し、ネオニコチノイド系農薬に最適化した結果を紹介する。

培養 ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】iCell® ヘパトサイトを用いた胆汁酸排泄評価

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.1(2021年1月号)において、崇城大学 生物生命学部 石田 誠一様に執筆いただいたものです。

ヒトiPS 細胞(hiPSC)の確立から10 年以上が経ち、様々な応用例が報告されている。hiPSC からヘパトサイトへの分化誘導については、Duncanのグループからの分化誘導法1)が基礎となり、様々な報告がされてきている。ヒトヘパトサイトについては、医薬品の代謝研究や安全性評価に多用されており国内の需要も多い一方で、ヒト肝臓由来の凍結肝細胞は資源を海外に頼っているため供給面での不安や倫理面から...

培養 ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】蛍光顕微鏡を必要としない高感度な未分化細胞染色キット Human ES/iPS Cell Staining Kit-BF の使用例について

本記事は、和光純薬時報 Vol.88 No.4(2020年10月号)において、富士フイルム和光純薬 ライフサイエンス研究所 吉居 華子が執筆したものです。

近年、ヒト ES 細胞や iPS 細胞などを細胞源とした再生医療への期待が高まり、細胞加工製品(再生医療等製品)の研究開発・実用化が急速に進展している。実際にヒト ES/iPS 細胞を用いた治験が実施されるようになってきたが、その一方で、再生医療等製品の安全性と品質の評価方法は確立していないのが現状である。今回、当社で開発した Human ES/iPS Cell Staining Kit-BF は...

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