【テクニカルレポート】高性能 Bisulfite の開発
本記事は、和光純薬時報 Vol.84 No.4(2016年10月号)において和光純薬工業 ライフサイエンス研究所 林田 幸信が執筆したものです。
生体内におけるゲノムDNA のメチル化は遺伝子発現の制御に関わり、メチル化のパターンの差異が、発生、分化、がん等の疾患に関係することが報告されています。ゲノムDNA のメチル化解析は病気の原因解明や予防、医薬品の開発、再生医療の研究等において重要な役割を持っています。
現在、DNA 塩基配列中のメチル化シトシンを測定する方法としては Bisulfite 法が一般的な方法として普及しています。
従来...