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テクニカルレポート

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】高性能 Bisulfite の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.84 No.4(2016年10月号)において和光純薬工業 ライフサイエンス研究所 林田 幸信が執筆したものです。

生体内におけるゲノムDNA のメチル化は遺伝子発現の制御に関わり、メチル化のパターンの差異が、発生、分化、がん等の疾患に関係することが報告されています。ゲノムDNA のメチル化解析は病気の原因解明や予防、医薬品の開発、再生医療の研究等において重要な役割を持っています。 現在、DNA 塩基配列中のメチル化シトシンを測定する方法としては Bisulfite 法が一般的な方法として普及しています。 従来...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】シリカゲル 40F254TLC プレート - ワコーの開発と分離精製システムへの応用

本記事は、和光純薬時報 Vol.84 No.4(2016年10月号)において、和光純薬工業 試薬化成品研究所 柴田 剛志が執筆したものです。

現在、分離精製分野で使用されているシリカゲル製品は、一般的に比表面積 400 〜500m2/g、細孔径 6 〜7nmのシリカゲルで構成されています。当社ではより有用な分離材料として、比表面積 700 ~800m2/g、細孔径 3 〜 4nm の高比表面積シリカゲルに着目し、本シリカゲルが一般シリカゲルと比べて以下の2点において有用であることを見出しました。 ・約 2 倍の分離能を有する(負荷量を ...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】最近のミクログリア研究の動向と新しい標識 Iba1 抗体

本記事は、和光純薬時報 Vol.84 No.3(2016年7月号)において、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 微細構造研究部 佐栁 友規 様に執筆いただいたものです。

中枢神経系は神経細胞とグリア系細胞から構成される。グリア系細胞は、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリアに大別され、なかでもミクログリアは脳内免疫担当細胞として脳病態・損傷時における神経障害をいち早く感知して活性化される。活性化に伴いミクログリアはその数や形態を大きく変化させ、障害部位への遊走、死細胞の貪食、炎症性サイトカインなどの産生増加など様々な機能を発揮することから、種々の中枢神...

合成・材料 ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】反応性代謝物検出のための Presep® XenoScreen™ 96well Plate を用いた試料前処理について

本記事は、和光純薬時報 Vol.84 No.2(2016年4月号)において、和光純薬工業 試薬化成品研究所 須藤 勇紀が執筆したものです。

医薬品は通常、動物実験や臨床試験を経て有効性と安全性が確認された後に、当局に承認された物質のみが製造・販売されます。臨床試験、上市後に発症する副作用は全副作用の約 80 %を占めますが、それら副作用は薬理作用から予測が可能であり、通常、用量を減量することにより回避することが可能です1)。 一方で特異体質性薬物毒性(IDT : Idiosyncratic drug toxicity)と呼ばれ、動物実...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】Presep® RPP-WCXを用いた水道水中のイミノクタジン、ジクワット及びパラコートの分析

本記事は、和光純薬時報 Vol.83 No.4(2015年10月号)において、和光純薬工業 試薬化成品研究所 須藤 勇紀が執筆したものです。

分析試料の精製・濃縮などの前処理として用いられる固相抽出法(SPE)は、従来の液-液抽出法に比べて簡便かつ、多検体の同時処理が可能などの利点をもち、医薬・食品・環境分析など幅広い分野で採用されています。 Presep® (プレセップ®) RPPシリーズは、ディスポーザブルタイプの固相抽出用カラムであり、担体として親水性と疎水性を併せ持つジビニルベンゼン-メタクリレート系ベースポリマーを充てんしたカ...

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