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テクニカルレポート

ライフサイエンス テクニカルレポート

【総説】エクソソームによる腫瘍悪性化機構

本記事は、和光純薬時報 Vol.85 No.3(2017年7月号)において、東海大学総合医学研究所造血腫瘍分野 東海大学医学部血液腫瘍内科 樋口 廣士先生、幸谷 愛先生に執筆いただいたものです。

腫瘍の形成・悪性化の過程では、腫瘍細胞同士だけでなく、腫瘍細胞と正常細胞から構成される微小環境との、相互作用が必要である。例えば、多くの腫瘍組織には正常な免疫細胞が浸潤することが古くから観察されており、慢性炎症が腫瘍発生のリスクを増加させることは臨床的に認められる。その他にも、線維芽細胞や内皮細胞といった細胞が腫瘍微小環境を構成し、腫瘍細胞の増殖を助長することが報告されている。

合成・材料 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】強塩基を発生するボレート型光塩基発生剤とその応用例

本記事は、和光純薬時報 Vol.85 No.3(2017年7月号)において、和光純薬工業 試薬化成品研究所 簗場 康佑、酒井 信彦が執筆したものです。

紫外線(Ultra Violet, UV)を利用した化学反応は古くから知られており、さまざまな分野で広く応用されている。中でも、UV 照射によってラジカルや酸などの化学種を発生し、モノマーを重合もしくは架橋させて硬化樹脂を形成する技術は、電子産業、塗料、インキ、接着剤、封止材の分野で幅広く利用されている。 硬化が迅速であるため生産効率を飛躍的に向上できることや、UV 照射部分にのみ選択的に微細な加...

ライフサイエンス テクニカルレポート 連載

【連載】ScreenFect™通信 「Vol.1 ヒトiPS細胞への遺伝子導入データ」

ScreenFect™A plus を用いたヒト iPS 細胞への遺伝子導入実績及びプロトコールを紹介します。iPS 細胞の足場として使用される Matrigel のプレートコーティング方法、Y-27632 を含む細胞懸濁液の調製プロトコール、また最適化された試薬比率を記載しますので、ご参考下さい。

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】新規アフィニティーエクソソーム精製法とエクソソーム高感度検出への応用

本記事は、和光純薬時報 Vol.85 No.1(2017年1月号)において、和光純薬工業 ライフサイエンス研究所 今若 直子が執筆したものです。

エクソソームとは、さまざまな細胞から放出される直径 30-100nm の膜小胞であり、エクソソームが内包する mRNA、microRNA などの核酸やタンパク質を離れた細胞に受け渡す機能を有することが明らかとなっており、細胞間情報伝達におけるコミュニケーションツールとしての役割やがんを含むさまざまな疾患におけるバイオマーカーとして関心が高まっている 1, 2)。それ故、ここ数年でさまざまな研究分野...

分析 ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】α-グルコシダーゼ活性阻害測定キットの開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.85 No.1(2017年1月号)において、和光純薬工業 試薬化成品研究所 松井 泰子が執筆したものです。

酵素活性を保証したα-グルコシダーゼ酵素を含む、「α-グルコシダーゼ活性阻害測定キット」(以下、キット)を開発した。別売りの「ラボアッセイ™グルコース」と組合せることで、食品などに含まれる成分のα-グルコシダーゼ阻害作用を測定することが可能である。 キット中のα-グルコシダーゼは二糖類(スクロース及びマルトース)を基質とした分解活性を保証しており、α-グルコシダーゼ阻害活性(IC50)値を測定する...

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