siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

合成・材料

合成・材料 総説

【総説】真空蒸着法に適した高性能n型有機半導体材料とデバイス特性

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.3(2021年7月号)において、東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 岡本 敏宏様、熊谷 翔平様に執筆いただいたものです。

あらゆるモノにセンシングデバイスを装着しインターネットを通じて制御管理するInternet of Things(IoT)社会の創成が期待される中、トリリオン・センサ・ユニバースを実現するための多様なセンシングデバイスや、データを通信するRFIDタグなどの開発が盛んに行われている。これらを、ペットボトルや人体のような湾曲面に貼り付けられるフレキシブルデバイスや医療用センサなどとして社会実装するために...

合成・材料

小スケール反応での注意点

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。

小スケールでの反応、(例えば1-10 mg) は通常のグラムスケールの反応と同じようにいきません。特に禁水反応や低温反応では、目的の反応が進行しないことがあります。既知物質の合成であれば、条件設定や手技に間違いがあったのかを考えればいいのですが、全合成研究のように新規物質を合成する場合はそういう訳にはいきません。考えうる失敗例を想像しながら、手技は少なくとも完璧にする。また、反応がうまく進行しなか...

合成・材料 分析

カール・フィッシャー滴定

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。

カール・フィッシャー滴定(Karl Fischer titration)は、試料中の水の量を滴定により求める分析手法です。その原理は、塩基性条件下メタノール溶液において、ヨウ素により二酸化硫黄が酸化される際に水を消費する反応を利用するというものです

合成・材料

ChemDrawの作図:Table編

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。

ChemDrawの使い方は誰に教わりましたか?大学の先生や先輩、もしくは独学の方もいらっしゃるかもしれません。化学には対照実験がつきものです。明確に記すためには表組みで見せることが必要です。しかしながら、最初からきれいな表が書ける人は多くありません。今回は『表(Table)』をChemDrawでみやすく書く方法を紹介します。

合成・材料

オスミウム活性炭素 -ニトロ基選択的還元触媒-

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。

接触還元は有機合成で汎用する反応の一つです。ニトロ基、オレフィン、アジドなどの還元やベンジル基・Cbz 基の脱保護など、非常に多くの使い道があります。特にパラジウム炭素(Pd/C)を用いた接触水素化反応は接触還元のスタンダードです。Pd/C と言えば発火性がよく問題になりますが、もう一つの問題は官能基選択性が低いことです。近年、触媒毒により活性を低下させた不均一系パラジウム触媒 Pd/C(en)、...

キーワード検索

月別アーカイブ

当サイトの文章・画像等の無断転載・複製等を禁止します。