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【テクニカルレポート】核酸用簡易精製の自動化手法(ポスター資料公開)

近年の核酸医薬への関心の高まりに応じて、修飾核酸の構造多様化とともに合成・評価される検体数が大幅に増加しています。オリゴ核酸の合成工程の自動化が進む一方で、精製工程に関しては1検体ずつ処理が必要なHPLC精製、もしくは手作業の簡易精製が中心であり、工程間の作業量にギャップが生じています。このような課題を解決するため、精製工程の効率化と自動化が求められています。

こうした背景のもと、2025年7月に開催された日本核酸医薬学会第10回年会において、当社研究員が核酸用簡易精製の自動化手法に関するポスター発表を行いました。
本研究では、当社製品Presep® DNA/RNAカラムとTecan社Resolvex® A200を用いて簡易精製の自動化を検討しました。滴下条件を粘度に応じて最適化することで、手動操作と同等の回収率と純度を維持しつつ、多検体を短時間で処理できる条件を見出しました。

詳細については下記リンクのポスター資料のデータをご覧ください。

DNA/RNA 用 逆相系固相抽出カラム 「Presep® DNA/RNA Type A」

  • DNA/RNA 用 逆相系固相抽出カラム 「Presep® DNA/RNA Type A」

ポスター内で使用している「Presep® DNA/RNA Type A」は、核酸の分離・精製に適した固相抽出用カラムです。シリカベースの分離剤を注射筒型のシリンジに充てんしたミニカラムで、逆相系の固相抽出にお使いいただけます。
本カラムを使用したガイドブックもダウンロードいただけます。ぜひご覧ください。

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