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分析

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】大気中のアルデヒド、ケトンの HPLC 分析(その 3)

本記事は、和光純薬時報 Vol.69 No.4(2001年10月号)において、和光純薬工業 クロマトグループ 商品開発担当 吉田 貴三子が執筆したものです。

アルデヒドは有害大気汚染物質として、国内では大気汚染防止法によりホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドの 2 成分が優先取組物質に指定され、また悪臭防止用によりアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n-ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n-バレルアルデヒド、イソバレルアルデヒドの 6 成分が規制の対象になっています。 また米国では、EPA 当により 15 成分の測定法が示され、2,4-ジニト...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】HPLCで使用する有機溶媒の毒性に関する規制等について教えて下さい

本記事は、Analytical Circle No.22(2001年9月号)に掲載されたものです。

前回述べましたようにHPLCで使用される有機溶媒には、毒性のあるものが少なくありません。これらに関する有害性の知識がないと、思わぬ事故を引き起こす可能性があります。また保管管理が不十分だと、盗難紛失に気付かず事件に巻き込まれる事も考えられます。このような事態を発生させないためにも、毒性を有する有機溶媒の取り扱いについて再確認していただくことが重要と思われます。

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】C30 型充てん剤 Wakopak Navi C30-5 の特性

本記事は、和光純薬時報 Vol.69 No.3(2001年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 久保田 守が執筆したものです。

逆相系 HPLC 用充てん剤として、その広範囲な適用性と優れた耐久性を併せ持つ C18(ODS)型シリカが現在でも話題の中心に君臨するが、C18 より短いアルキル基(C1、C4、C8 など)や長いアルキル基(C22、C30 など)が結合された充てん剤も研究及びルーチン分析に使用されている。 この中で近年注目されているのが C30(トリアコンチル基)型シリカ充てん剤で、国産品も登場しその分離特性、認...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】HPLCに用いる有機溶媒の危険性、有害性等や取り扱い法を教えて下さい

本記事は、Analytical Circle No.21(2001年6月号)に掲載されたものです。

HPLCで使用される有機溶媒には、引火性や毒性のあるものが少なくありません。試験研究用として使用される有機溶媒は、工業スケールに比べ使用量も少なく危険有害性についても小さいと思われがちですが、意外に実験中にも事故は発生しています。その中には事前に有機溶媒の性質を知っていたなら防げたと思われるものもあります。有機溶媒を取扱う上で問題となるのはその引火性及び毒性ですが、今回は引火性について具体例を挙げ...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】イオンペアー試薬と分離の関係

本記事は、和光純薬時報 Vol.69 No.2(2001年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

逆相クロマトグラフィーにおいて、イオンペアークロマト法は、分析対象となる化合物の適応範囲を中性化合物だけでなく、酸性・塩基性化合物などのイオン性化合物へも拡大した手法として評価され日常分析に広く応用されている。 塩基性化合物の分析には、酸性移動相条件下に直鎖型アルキルスルホン酸 Na 塩の添加が効果的である。この直鎖型アルキルスルホン酸 Na 塩としては、1-ペンタンスルホン酸 Na、1-ヘキサン...

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