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総説

合成・材料 総説

【総説】界面集積型脱水縮合剤とその反応

本記事は、和光純薬時報 Vol.81 No.1(2013年1月号)において、金沢大学医薬保健研究域薬学系 国嶋 崇隆 先生に執筆いただいたものです。

ミセルの特性のうち、反応場という観点から重要なものとして、次の3点を上げることができる。すなわち、①水中に溶解/分散している脂溶性分子の取り込み作用により、ミセル内でそれらの濃度が高まる局所濃縮効果、②両親媒性化合物の場合、極性官能基を界面に向けて取り込まれる前配向性効果、③会合解離を繰り返す平衡系であるため、取り込まれる分子の出入りが速いこと

分析 総説

【総説】超高速アミノ酸分析用試薬の開発と応用

本記事は、和光純薬時報 Vol.79 No.1(2011年1月号)において、味の素株式会社 イノベーション研究所 宮野 博様に執筆いただいたものです。

1806年、アスパラギンがアスパラガスの芽から抽出された。これがアミノ酸の最初の発見である1)。東京帝国大学理科大学(現・東京大学理学部)の教授であった池田菊苗博士が、L-グルタミン酸塩に特徴的な呈味「うま味」があることを発見したのは、それから約100年後の1908年であった。グルタミン酸は、日本では昆布出汁で馴染み深いが、トマトやチーズにも多く含まれている。 アミノ酸は食品栄養素として重要である...

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