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連載

Talking of LAL 連載

【連載】Talking of LAL「第56話 再認識されるペプチドグリカン」

本記事は、和光純薬時報 Vol.72 No.3(2004年7月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

細菌細胞壁成分であるペプチドグリカンに関しては、これまでにも本シリーズで取り上げてきました。第18話1)ではペプチドグリカン測定試薬として SLP 試薬を、第25話2)ではペプチドグリカンの概要をご紹介しました。 最近、またペプチドグリカンが取り上げられることが多くなってきたので、今回はペプチドグリカンについてもう一度見直してみましょう。 ペプチドグリカンは、発熱性やサイトカイン産生など、エンドト...

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【連載】Talking of LAL「第55話 エンドトキシンと添加剤」

本記事は、和光純薬時報 Vol.72 No.2(2004年4月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

エンドトキシン標準品にはいろいろな添加剤が使用されています。添加剤はそれぞれ目的をもって使用されていますが、時としてエンドトキシン測定に影響を与える場合があります。今回は、この添加剤について考えてみましょう。 エンドトキシンの添加剤として、日本薬局方標準エンドトキシン10000に使用されているマンニトール、米国標準エンドトキシンに使用されているラクトースとポリエチレングリコールなどの他、アルブミン...

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【連載】Talking of LAL「第54話 リムルス試験の将来」

本記事は、和光純薬時報 Vol.72 No.1(2004年1月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

エンドトキシン測定に関してはリムルス試薬の独壇場ですが、この試験が開発されてからすでに 30 年もの年月が経っています。この間、種々の技術は開発されたものの、カブトガニの献血によって試薬原料をまかなっている部分は変わっていません。 科学技術が進歩する中、エンドトキシン測定は、今後どのようになっていくのでしょうか。また、エンドトキシン試験法は各国の局方に収載されていますが、公定法としてのエンドトキシ...

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【連載】Talking of LAL「第53話 SLP試薬の応用」

本記事は、和光純薬時報 Vol.71 No.4(2003年10月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

今回は、久しぶりに SLP 試薬の登場です。 SLP 試薬は、細菌細胞壁成分の一つであるペプチドグリカンと真菌の細胞壁成分の一つである β-グルカンに反応して、フェノールオキシダーゼの活性を出現させ、最終的にメラニンを生成する試薬です。このメラニン生成を測定することによって、ペプチドグリカンや β-グルカンを定量することが可能です1)。 トキシノメーターを使用すると、LAL によるエンドトキシン測...

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【連載】Talking of LAL「第52話 エンドトキシンの種類」

本記事は、和光純薬時報 Vol.71 No.3(2003年7月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

今回は、エンドトキシンの種類について、リムルス試験の観点から考えてみましょう。 エンドトキシンの研究は、臨床的に重要な細菌について進められてきました。実際、現在使用されているエンドトキシン標準品は大腸菌やサルモネラ菌由来のものです。例えば、日本薬局方では Escherichia coli UKT-B 株由来の、米国薬局方では Escherichia coli O113 株由来の、欧州薬局方では S...

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