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連載

Talking of LAL 連載

【連載】Talking of LAL「第11話 β-グルカン(1)」

本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.2(1993年4月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

LAL がエンドトキシンのみならず(1→3)-β-D-グルカンにも反応し、ゲル化することは既にお話した通りです。この現象は、日本の 2 つのグループによって 1981 年に発表されました。すなわち、武田薬品の垣沼博士のグループは、1~1000 ng/mL のカルボキシメチル化したカードラン(Agrobacterium の生産する直鎖(1→3)-β-D-グルカン)がリムルス試薬(LAL)のゲル化や ...

Talking of LAL 連載

【連載】Talking of LAL「第10話 薬剤の影響(3)」

本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.1(1993年1月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

第 8 話及び第 9 話では、実際に薬剤のエンドトキシン試験を行う場合を考えてきました。今回は、試料がリムルステストに与える影響について、少し深く考えてみたいと思います。 第 6 話で述べたとおり、試料の測定への影響の様式は以下の 3 種類に分けることができると思われます。 ① リムルス試薬(LAL)の活性化に影響を与えるもの ② 試料がエンドトキシンの物性に影響を与えるもの ③ 主反応以外の測定...

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【連載】Talking of LAL「第9話 薬剤の影響(2)」

本記事は、和光純薬時報 Vol.60 No.4(1992年10月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

現在、日本薬局方で「エンドトキシン試験法」が適用されている薬剤は、「注射用水」のみです。しかし、他の薬剤についても「エンドトキシン試験法」を適用しようという動きは活発で、ヒューマンサイエンス振興財団の官民共同プロジェクト等で検討が行われております。将来的には、米国と同様、各種薬剤へこの試験法が適用されていくと予想されます。 その対象としては、現在ウサギによる発熱性物質試験を課せられている薬剤という...

Talking of LAL 連載

【連載】Talking of LAL「第8話 薬剤の影響(1)」

本記事は、和光純薬時報 Vol.60 No.3(1992年7月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

薬剤の測定は、薬剤が測定に影響しない条件で行うことが好ましいと考えられます。今回は、薬剤の試験条件の検討方法について、筆者らが実際に行った試験結果も交えて考えてみたいと思います。 試料の測定への影響を除去するための最も一般的な方法は、「希釈」です。希釈を限りなく行えば試料の影響はなくなっていきますが、試料の希釈に限界があることは、前回紹介した通りです。測定を行う上からも、できるだけ小さい希釈倍率の...

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【連載】Talking of LAL「第7話 Maximum Valid Dilution」

本記事は、和光純薬時報 Vol.60 No.2(1992年4月号)において、和光純薬工業 土谷 正和が執筆したものです。

リムルステストを用いて薬剤等のエンドトキシン量を測定する場合、通常、試料の影響のない状態で測定を行います。試料が測定に与える影響を除去するために最もよく用いられる方法は「希釈」でしょう。希釈を限りなく行えば試料の影響はなくなっていきますが、試料から検出できる最小エンドトキシン量は希釈と共に大きくなっていきます。 ここである薬剤のエンドトキシン試験を行う場合を考えますと、薬剤が定められたエンドトキシ...

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