【テクニカルレポート】HPLC 法における短時間分析について
本記事は、和光純薬時報 Vol.63 No.3(1995年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。
ここ10年近くHPLC用充填剤の研究開発と応用に携わっており、実際にHPLCを使用する機会も多い。この時何時も思うことは、もっと短時間分析できないか?ということである。通常のHPLC分析に要する時間は速くても10分/検体程度であり、臨床検査分野における自動分析装置の検体処理スピードに比べてその差は歴然としている。
もちろん両者を比べること自体が無意味であることは言うまでもないが、1回の測定から得ら...