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テクニカルレポート

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】New Type ODS Wakosil-II 5C18RS について

本記事は、和光純薬時報 Vol.62 No.2(1994年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

当社の HPLC 用充填剤の開発の歴史は、昭和 62 年に球状シリカゲルをベースとした逆相系充填剤を「Wakosil」の商品名で販売した時点から始まったといっても過言ではありません。その当時の開発の焦点は、シリカゲルに逆相官能基を導入した後に残存するシラノール基をいかに封鎖するかであり、クロマト関連学会に参加すると何時もこのエンドキャッピングという言葉が飛び交っていたように思われます。 第 2 の...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】HPLC による残留農薬の迅速分析について

本記事は、和光純薬時報 Vol.62 No.1(1994年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

ゴルフ場に散布される農薬による水質汚染が社会的な問題となっています。このため、平成 2 年には厚生省、環境庁によりゴルフ場使用農薬の水質目標(指針値)が設定されました。また最近では厚生省による水質基準の改正、及び環境庁による環境基準の改正に伴い、測定項目に農薬が追加設定され、その測定が義務づけられました。 一部の農薬(アシュラム、オキシン銅、チウラム)については HPLC 法による分析が行われてい...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】セミミクロフロー領域におけるカラムサイズの影響

本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.3(1993年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

近年、分析試料の微量化に伴う高感度化、LC-MS への対応、及び移動相溶媒の節約の目的で、カラム壁方向への溶質の拡散が抑制可能な内径 2 mm 程度のセミミクロカラムの使用が増しています。しかし、カラムの内径が小さくなれば、①使用時の圧力が高くなり装置やカラムの劣化を速める原因となったり、②カラムへの最適充填が困難となり理論どおりの性能が発揮されないなどの問題がありました。 今回これらの問題を解決...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】Wakosil-II 5C18HG による血清クレアチニンの測定

本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.2(1993年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

クレアチニンは、筋・神経内でクレアチンリン酸から直接に、あるいはクレアチンの脱水によって生成され、腎糸球体からろ過された後、ほとんど再吸収されることなく尿中に排泄されます。従ってクレアチニンの測定は糸球体の高度の病変に起因する腎不全腎炎などの腎疾患、尿毒症などの診断、治療経過の観察に必須の臨床検査項目となっています。 測定法としては、Jaffe 法に基づく各種方法からクレアチニンを特異的に測定可能...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】水溶性蛍光標識試薬による各種生理活性物質の測定

本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.1(1993年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 里村 慎二が執筆したものです。

各種官能基に対して選択的で高感度な蛍光ラベル化試薬が、これまでに種々開発されております。また、このような官能基の定量にとどまらず、タンパク質、核酸、酵素等の生化学の研究に於いては、基質やリガンドとして使用する場合や、糖鎖等の構造解析にも蛍光標識が多用されてきております。 しかしながら、この目的には水中で標識反応が可能なこと、蛍光標識物が水溶性でかつ安定なこと等が必要になりますが、現在使用されている...

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