【テクニカルレポート】カラムスイッチング法による生体試料直接分析(カラムライフ改善検討)
本記事は、和光純薬時報 Vol.67 No.2(1999年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。
近年開発された生体試料直接分析用充填剤は、従来 ODS 充填剤を用いた場合に必要となった除タンパクや検出、濃縮などの前処理操作が不要であり、分析時間の短縮や測定精度、および再現性の面からも優位であることが報告されている。しかし、除タンパクと生体成分の分離を同一担体上で行うという充填剤の設計上の理由から、分離性能的には ODS 充填剤に比べ劣るところがあり、本充填剤を前処理カラムとして使用するカラム...