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テクニカルレポート

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】HPLCによるゴルフ場使用農薬の分析

本記事は、和光純薬時報 Vol.66 No.2(1998年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

環境庁は、ゴルフ場で使用される農薬による水質汚染を未然に防止するために、平成2年にゴルフ場の排水口における遵守すべき農薬濃度の指針値等を定めた「暫定指導指針」を都道府県に通知し、その指針に基づく水質調査、指導がスタートした。過去2回の改定の後、昨年度(平成9年4月24日付け)さらなる暫定指導指針の改定が行われ、従来の30農薬に加え新たに5種類の農薬名と指針値が追加されるとともに、分析をより容易にす...

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【テクニカルレポート】地球にやさしいHPLC分析

本記事は、和光純薬時報 Vol.66 No.1(1998年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

近年、地球の温暖化、焼却施設からのダイオキシンの発生、産業廃棄物中の有害化学物質などが大きな社会問題となり、CO2の排出規制、各種容器の包装形態の見直しとリサイクル運動、産業廃棄物の処理方法の改善など、地球にやさしいライフスタイルの構築に向け全世界的規模での対応が進んでいる。HPLC分野においても例外ではなく、使用する有機溶媒、特にハロゲン系、ニトリル系の使用量削減は大きな課題となっている。 この...

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【テクニカルレポート】逆相系フラッシュクロマトグラフィーにおける条件設定方法について

本記事は、和光純薬時報 Vol.65 No.4(1997年10月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

フラッシュクロマトグラフィーは簡易精製方法として非常に有効な手段であり、従来から行われているオープンクロマトグラフィーに比べ、短時間、かつ高精度に分離精製が可能になるなどの利点がある。シリカゲルを使用する順相系フラッシュクロマトグラフィーの条件設定、及びフラクションの確認にはTLCが汎用され、TLCのRf値から容易に分離条件が推察される。 しかし、逆相系フラッシュクロマトグラフィーの場合には、何か...

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【テクニカルレポート】セミミクロカラム使用時の注意点について

本記事は、和光純薬時報 Vol.65 No.3(1997年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

前報において、内径2 mm程度のセミミクロカラムの利用は、内径4~6 mmの汎用カラムに比べ (1) 約5倍程度の感度アップが望めること、(2) 溶媒使用量の減少によりランニングコストが下がり、環境にも優しく、LC/MSにも接続可能であるなど有用性が高いことを説明した。しかし、実際の取扱いにおいては、ハード及びソフト面でいくつかの注意が必要である。 ハード面からみれば、現在市販されている装置はほぼ...

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【テクニカルレポート】セミミクロカラムの有用性について(汎用カラムとの分離比較)

本記事は、和光純薬時報 Vol.65 No.2(1997年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

近年、微量成分の高感度検出、環境問題に起因する移動相溶媒の使用制限から、内径2 mm程度のセミミクロカラムの利用度が増している。セミミクロカラムは、汎用の分析カラムに比べ表1に示した利点と効果がある。 しかし、この利点を生かし十分に期待される効果を発揮させるためには、ハード及びソフト面での注意が必要である。表2に主な注意点を示したが、ハード面からみれば、現在市販されている装置は、それ自体セミミクロ...

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