siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

分析

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ちょっと待って! 今、調液した「Standard」、本当にStandardになり得ますか?

ICP分析装置は1度の測定で多元素を一斉分析することができるため、電子材料や、水質の他に、食品や医薬品でも微量元素の管理に重宝されています。当社では原子吸光分析法(AAS)やICP発光分光分析法(ICP-OES)などそれぞれの測定方法に合わせた試薬の規格をご用意しています。また、単元素標準液の他、用途に合わせた多元素混合標準液のご用意もあり、検索システムのご用意があります。 研究者の多くの方が、市...

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キレート樹脂濃縮法による環境水試料の前処理法における注意点

本記事は、環境省 環境調査研修所 主任教官  藤森 英治 様に執筆いただいたものです。

誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)は、極微量レベルの多元素同時分析が可能であり、汎用的な分析機器のうち最も高感度な元素分析法である。環境分析の分野においても、コリジョン・リアクションセル技術の発展に伴い、その適用範囲は急速に拡大している。イミノ二酢酸系キレート樹脂を用いる固相抽出法(キレート樹脂濃縮法)は、遷移金属類の多元素濃縮とアルカリ・アルカリ土類金属の除去が同時に達成できることから、...

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ヒスタミン分析の課題と酵素法による簡易迅速分析の実際

キッコーマンバイオケミファ株式会社

ヒスタミン中毒は『ヒスタミンを多く含む食品を摂取した場合、食後数分~30分位で、顔面、特に口の周りや耳が紅潮し、頭痛、じんま疹、発熱などの症状を呈する。重症になることは少なく、たいてい6~10時間で回復する。』1,2)とされており、食品などのアレルゲンによるアレルギー反応にその症状が似ていることからアレルギー様食中毒と呼ばれることもある。 原因となるヒスタミンは、主に細菌由来のヒスチジン脱炭酸酵素...

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ATPふき取り検査からATP + ADP + AMPふき取り検査(A3法)へ ~ルミテスター&ルシパック20年の歩みと今後の展開~

本記事は、キッコーマンバイオケミファ株式会社 開発部 技術開発グループ 場家 幹雄様が執筆したものです。

本稿は、キッコーマンバイオケミファ(株)が2017年4月21日、東京大学・弥生講堂で開催した「ルシパック発売20周年記念講演会」において、同社の場家幹雄氏が行った講演の要旨である(ルシパックは、キッコーマンバイオケミファ社が取り扱うATPふき取り検査用試薬の名称)。 同氏の講演では、キッコーマングループにおけるATP検出技術の開発の経緯を振り返るとともに、本年(2017年)4月に発売された最新の検...

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アレルゲン管理に対するATP + ADP + AMPふき取り検査(A3法)の活用

本記事は、キッコーマンバイオケミファ株式会社 企画部 志賀 一樹様が執筆したものです。

近年、食品製造において、アレルゲンの管理は、原材料情報による適切な表示の作成はもちろんのこと、アレルゲン混入を防ぐための工程管理も重要である。 例えば、平成26年10月14日には、厚生労働省から出された指針「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」において「原料として使用していないアレルギー物質が製造工程において混入しないよう措置を講ずること」と明記された。また、国際的に...

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