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ライフサイエンス

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】細胞外小胞の蛍光標識とその問題点

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.4(2018年10月号)において、富士フイルム和光純薬 ライフサイエンス研究所 請川 亮が執筆したものです。

Exosomeを始めとする細胞外小胞はさまざまな細胞から放出される膜小胞であり、細胞間情報伝達のメッセンジャーとしての役割や疾患バイオマーカーとして近年高い関心を集めている1)。それ故に、ここ数年でさまざまな研究分野において exosome 研究が広がってきているが、実験技術は発展途上であり、改善すべき課題が数多く存在する。 その中で、我々は新規アフィニティー単離法である'PS アフィニティー法'...

合成・材料 ライフサイエンス 連載

【連載】核酸医薬合成基礎講座 「第4回 オリゴヌクレオチド合成におけるキャッピング及び酸化・硫化反応」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.4(2018年10月号)において、サイエンスライター 佐藤 健太郎 様に執筆いただいたものです。

前回までに、オリゴヌクレオチド合成における官能基の保護及び脱保護、カップリング反応について記してきた。今回は、キャッピング及び酸化・硫化反応について解説し、全体を総覧したい。

ライフサイエンス 総説

【総説】医薬品・再生医療等製品向け原材料 国産ウシ多血小板血漿由来血清「NeoSERA®」の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.3(2018年7月号)において、兵庫医科大学 先端医学研究所 医薬開発研究部門 濵田 彰子 様、山原 研一 様、株式会社ジャパン・バイオメディカル 高田 竜治 様、須藤 稔太 様に執筆いただいたものです。

我々はヒト羊膜由来間葉系幹細胞(以下、羊膜 MSC)の製剤化と急性 GVHD(移植片対宿主病)およびクローン病に対する医師主導治験を実施中である(UMIN 試験 ID UMIN000029945、UMIN000029841)。治験向けの羊膜 MSC 製剤の製造には、MSC の培養に汎用される胎児ウシ血清(Fetal Bovine Serum: 以下、FBS) と比べ、安全性・安定性・品質を高めた、...

ライフサイエンス 連載

【連載】エクソソームと生命現象「第 2 回 エクソソームのプロテオーム解析」

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.3(2018年7月号)において、公益財団法人がん研究会 植田 幸嗣 様に執筆いただいたものです。

微小分泌小胞の一種であるエクソソームは細胞内小胞輸送に由来する産物の一つであり、不要な分子を細胞外に放出したり、内包する分子を遠隔細胞に輸送、伝達する働きがあるとされる。一般的には直径数十~百ナノメートルほどの脂質二重膜構造を持ち、特定のタンパク質群(テトラスパニンファミリー、Rab ファミリー、Tsg101、Alix など)や miRNA が細胞内構成比率と比して特に多く含まれるものとされる。 ...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】ScreenFect™A および ScreenFect™A plus による遺伝子導入の特徴

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.3(2018年7月号)において、埼玉医科大学 医学部 微生物学教室 高木 徹 様、村上 孝 様に執筆いただいたものです。

近年のゲノム科学の発展は生物ゲノムの塩基配列や発現解析を格段に飛躍させた。そこで解析された遺伝子の機能を解析することに欠かせないのが遺伝子導入技術である。プラスミド DNA や siRNA などの核酸を細胞に導入し、細胞の変化や機能を解析する手法は、現在の生物科学でもっとも基本的な技術の一つになっている。 遺伝子工学技術の発展に伴い、現在では多くの遺伝子導入法や遺伝子導入試薬が登場している。また、...

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