DNAエキストラクター®キットを用いた残留DNAの定量検出
本記事は、富士フイルム和光純薬株式会社 ライフサイエンス研究所 福地 大樹が執筆したものです。
ワクチンを含むバイオ医薬品の多くは培養細胞や大腸菌などを用いて製造されるため、その原薬・製剤に宿主細胞由来のDNAが残留する可能性が指摘されている。この残留DNAによって宿主細胞やウイルスに由来する発がん遺伝子が伝搬する可能性や、ウイルスDNAが感染性のイベントを引き起こす可能性を否定できず、そのため残留DNAの定量的検出はバイオ医薬品の製造やプロセスバリデーション等の試験の一部として重要な試験と...
